Chromeに悪用済みのゼロデイ脆弱性が見つかる アップデートの適用を

Google Chromeに悪用確認済みのゼロデイ脆弱性が見つかった。Googleは修正版の配信を開始しており、ユーザーに迅速なアップデートの適用を推奨している。

» 2023年06月08日 07時00分 公開
[後藤大地有限会社オングス]

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 Googleは2023年6月5日(現地時間)、「Google Chrome」(以下、Chrome)のアップデート版を公開した。既に悪用が確認されている2件のゼロデイ脆弱(ぜいじゃく)性に対処したとしている。

Chromeに存在する2件のゼロデイ脆弱性に対処した(出典:GoogleのWebサイト)

ゼロデイ脆弱性の詳細は?

 今回のアップデートで対処した2件のゼロデイ脆弱性のうち、CVE番号が公開されているのは1件で以下の通り。

  • CVE-2023-3079:Googleが提供するオープンソースのJavaScriptエンジン「V8」における型混乱の脆弱性。深刻度は「重要」(High)に分類される

 なお、アップデートが十分に行き渡るまでは脆弱性の詳細は伏せられており、本稿執筆時点で脆弱性に関する詳しい情報は掲載されていない。

 脆弱性が存在するバージョンは以下の通りだ。

  • Chrome 114.0.5735.106よりも前のバージョン(Windows版)
  • Chrome 114.0.5735.106よりも前のバージョン(Mac版)
  • Chrome 114.0.5735.106よりも前のバージョン(Linux版)

 脆弱性が修正されたプロダクトおよびバージョンは以下の通りだ。

  • Chrome バージョン 114.0.5735.106(Windows版)
  • Chrome バージョン 114.0.5735.106(Mac版)
  • Chrome バージョン 114.0.5735.106(Linux版)

 アップデートを適用するには、メニューから「ヘルプ」―「Google Chromeについて」を選択する。選択するとアップデートが適用されるので、完了後は画面の指示に従いアプリケーションを再起動してほしい。

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