ジョーシスの調査によると、情報システム部門の65%は人員不足に陥っており、63%が「アウトソーシングを検討したい」と考えていることが分かった。情シスがアウトソーシングを検討している業務の内容とは。
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ジョーシスは2023年6月21日、情報システム部門の業務内容についての結果を発表した。
調査は、全国の情報システム部門に勤務する1051人を対象に2023年5月30日〜2023年6月2日にインターネットで実施された。テレワークの浸透による働く場所の多様化をはじめとする外部要因で業務が急増する中、情報システム部門の深刻な人員不足が明らかになった。
今回の調査結果で「現在の情報システム部門において人員は十分か」を尋ねたところ、「少し不足」(45.2%)と「非常に不足」(20.0%)を合わせて65.2%の企業の情報システム部門が人手不足を感じていることが分かった。
ジョーシスはこの背景として、テレワークの浸透による働く場所の多様化への対応や、SaaS(Software as a Service)の利用拡大に伴ってアカウント管理など人手がかかる業務の増大を挙げる。
人員強化策として、「ノンコア業務を外部にアウトソーシングすることも検討したいか」を尋ねた質問では、「検討したい」との回答は62.9%で、「自社採用でまかないたい」の37.1%よりも多いことが分かった。
現状で「デバイス管理関連業務」をアウトソーシングしているのは20.3%、「Webサービス、クラウドサービス(SaaS)管理関連業務」をアウトソーシングしているのは20.9%だった。どちらの業務もアウトソーシングの理由として「情報システム部門の人材不足」が最も多く、約半数を占めた。
「働き方改革関連法」によって、2024年4月から運送や物流、建設業などにも時間外労働の上限規制が適用されることを受けて、「どんな対策をとる予定か」を尋ねたところ、1位に挙がったのは、「業務の外注、アウトソーシング強化」(50.0%)だった。「外注やアウトソーシングを強化することで人員不足を乗り切る必要性があるほど、情報システム部門の人材不足は深刻化している」とジョーシスは指摘する。
また、管理対象となっているWeb、クラウドサービス(SaaS)の数を尋ねる質問に対して、利用数が「10個以下」は39.0%だった。利用増加は顕著なのにもかかわらず、そもそも利用数を「把握できていない」企業は36.5%に上った。
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