ソニー銀行がデータ活用の推進で得た2つの変化を紹介

ビジネスを成長させるためにデータ活用は重要な施策の一つだ。本稿ではソニー銀行の事例を紹介する。

» 2023年09月22日 09時10分 公開
[関谷祥平ITmedia]

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 ドーモは2023年9月21日、ソニー銀行がクラウド型データ活用プラットフォーム「Domo」を全社的に活用し、業績向上につなげていると発表した。

ソニー銀行に起きた2つの変化

 ソニー銀行は従来、金融業界での競争力を高めるために、組織全体でデータ活用の必要性を感じていた。しかし、データが社内で分散していたことから、意思決定にデータのインサイトを生かすことができなかった。そこで同社は、データを用いたタイムリーな議論の実現や業務効率化を目指し、銀行が求めるセキュリティ要件と合致するDomoを2019年6月に導入した。

 Domoの導入による効果は以下の2つだ。

各部門でデータ活用が浸透し、ビジネス拡大に向けた施策の実行が可能に

 各部門のデータが自動的に更新・可視化されることで、ビジネス拡大に向けたアクションを迅速に実行できるようになった。営業部門はDomoでデジタル広告やメール配信、Webアクセス解析などのリアルタイムデータを確認し、口座開設の増加につながるキーワードや媒体を分析している。その結果、広告配信の効率化やメール配信の最適化、Web行動を見た施策の実施など、マーケティング活動の効果が向上しているという。

データ活用が競争力を高め、業績や業界シェアの向上につながる

 Domoは銀行業界の厳しいセキュリティ要件も満たし、安全にデータ活用ができるという強みを持つ。データアナリティクス部は外貨預金や住宅ローンなどの商品担当者と密にコミュニケーションを図り、ニーズとビジネス課題を把握した上で、データ分析や最適なサービスの開発や提案を行っている。

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