デルが生成AIポートフォリオを拡充 新たに加わった3つのソリューションとは?

生成AIに対する企業の取り組みは日に日に激化している。そんな中、デルが新たに3つのソリューションを追加した。

» 2023年10月06日 08時00分 公開
[関谷祥平ITmedia]

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 デル・テクノロジーズ(以下、デル)は2023年10月5日、生成AI(人工知能)ポートフォリオ「Dell Generative AI Solutions」を拡張したと発表した。

ポートフォリオ拡張で注目すべきは3つ

 Dell Generative AI Solutionsの拡張に伴い、デルは以下の3つのサービスを発表した。

 1つ目が「Dell Validated Design for Generative AI with NVIDIA for Model Customization」(以下、Dell Validated Designs for Generative AI)だ。Dell Validated Designs for Generative AIはオンプレミス環境で情報の安全性を確保しながら、事前トレーニング済みのAIモデルを提供する。ユーザーはモデル構築にかかる工数を大幅に省略しながらデータからインサイトを得られる。同サービスは既存のチャネルおよび「Dell APEX」を通じて、2023年10月後半から全世界で提供開始の予定だ。

 2つ目が「Dell Professional Services for Generative AI」だ。これは生成AI戦略の展開やデータの準備、プラットフォームの開発、運用効率の向上を実現するもので、2023年10月後半から一部の国において提供開始の予定だ。

 3つ目がDellとStarburstによるデータレイクハウスソリューションだ。両社はユーザーがAIおよびアナリティクスの取り組みを加速できるようにこれまで提携を強化しており、その成果が今回の発表だとしている。

 このデータレイクハウスソリューションは、Starburstのアナリティクスソフトウェアと「Dell PowerEdge」のコンピュートプラットフォームを統合し、これをデルのストレージと組み合わせることで、データの置かれている場所に関係なくインサイトを引き出すことが可能になった。

 StarburstでCEO(最高経営責任者)を務めるジャスティン・ボーグマン氏は「当社の顧客は、AIの取り組みを推進する上で、複数のマルチクラウド環境で分散しているデータへアクセスするために堅牢(けんろう)なデータプラットフォームが必要だと明らかにしている。当社の深い分析能力と業界をリードするDellのインフラストラクチャおよびグローバルエンタープライズサービスが統合することで、オープンなマルチクラウドデータレイクハウスソリューションの提供が可能になる。このソリューションは、AIワークフローがあらゆる場所でデータを迅速かつ簡単に利用することを実現する」とコメントしている。

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