オンプレでも生成AIの利用を促進 Dellが新たな取り組みを発表

DellはAIスタートアップのHugging Faceとの提携を発表した。オンプレミスITで生成AIの簡素化を目指す。

[関谷祥平，ITmedia]

　Dell Technologies（以下、Dell）は2023年11月14日（現地時間）、AI（人工知能）スタートアップのHugging Faceとの提携を発表した。オンプレミスITで生成AIの簡素化を目指す。

DellとHugging Faceが提携を発表（出典：DellのWebサイト）

具体的な取り組み内容は

　両社の提携を受け、Hugging Faceは同社のコミュニティーで独自のオープンソース生成AIモデルを簡単に作成、調整、実装することが可能になる。仕組みとしては、AIプラットフォームの「Hugging Face」に「Dell Customer Portal」を構築し、インフラストラクチャテクノロジーポートフォリオを基盤に、カスタマイズしたLLM（大規模言語モデル）のオンプレミス展開を簡素化する。

　Dell Customer Portalには、Hugging Faceで利用可能なオープンソースモデルに加え、専用のカスタムコンテナやスクリプトが含まれている。Dell Customer Portalでは、導入後も定期的にアップデートされたコンテナを提供する予定で、Dellは「パフォーマンスを高めながら、新しい生成AIのユースケースとモデルをサポートする」としている。

　Dellのピーター・マース氏（APJ　プレジデント）は「生成AIは、アジア太平洋地域と日本で急速に戦略的焦点になりつつあり、多くの企業が新たなモデルの導入と拡張に投資しています。ただ、生成AIソリューションの導入は一部の企業にとって複雑になる可能性もあります。生成AIの使用を簡素化し、拡張性を持たせることで、この地域でのイノベーションを促進します」とコメントしている。