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» 2023年11月27日 07時00分 公開

大阪急性期・総合医療センターが新ランサムウェア対策を発表セキュリティニュースアラート

シスコとネットワンは大阪急性期・総合医療センターがNDRソリューション「Cisco Secure Network Analytics」を導入したと発表した。同センターは2022年10月にランサムウェア被害に遭っている。

[後藤大地有限会社オングス]

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 シスコシステムズ(以下、シスコ)とネットワンシステムズ(以下、ネットワン)は2023年11月22日、大阪急性期・総合医療センターが、脅威侵入対策としてシスコのセキュリティソリューション「Cisco Secure Network Analytics」を導入したと発表した。

大阪急性期・総合医療センターが「Cisco Secure Network Analytics」を導入した(出典:ネットワンシステムズのWebサイト)

ランサムウェア被害の教訓を生かし、NDR製品を導入

 大阪急性期・総合医療センターは2022年10月、同院が業務を委託する給食事業者経由でランサムウェア被害に遭い、電子カルテを含めた総合情報システムが利用できなくなった、この結果、緊急以外の手術や外来診療の一時停止など通常診療ができない事態に陥った。

 同院が発表したインシデントの報告書によると、医療機器や制御機器はOSのサポート期間やメーカー保証の関係からセキュリティ対策を講じることが困難だった。

 大阪急性期・総合医療センターは、セキュリティ対策の体制見直しに向けてCisco Secure Network Analyticsの導入を決定した。

 Cisco Secure Network Analyticsはネットワークトラフィックを監視して不審な動きを見つけ出すNDR(Network Detection and Response)製品だ。ネットワークを可視化し、内部の不審な振る舞いを検知する。脅威者が境界を突破して内部のネットワークに侵入したとしても迅速かつ的確に処理が可能になる。

 同ソリューションによって、個別の対策を取ることが難しい医療機器や制御デバイスが悪用された場合に、普段とは異なる挙動などを検知して被害を最小限に抑えられるという。

 大阪急性期・総合医療センターの上野山 亮氏(情報企画室サブリーダー)は「監視の幅広さを評価し、医療機器及び制御端末への対策としてCisco Secure Network Analyticsを選定した。セキュリティ対策が難しい医療機器及び制御端末をネットワーク内に多く抱える病院にとってCisco Secure Network Analyticsは、非常に有効な対策だと感じている」と話した。

 大阪急性期・総合医療センターへのCisco Secure Network Analytics導入サポートはシスコ製品の販売パートナーであるネットワンが担当した。この取り組みによってサイバーセキュリティインシデント発生から43日目に外来診療を再開、73日目には通常診療も再開したという。

 大阪急性期・総合医療センターはネットワークだけでなくエンドポイントや電子メールなどより広い範囲を監視してサイバーセキュリティに備えるために他のシスコし製品の導入を検討しており、今後さらに高度なサイバーセキュリティ対策を実施して市域診療に貢献する予定だ。

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