サイバーセキュリティクラウドは2023年第3四半期のサイバー攻撃データを分析したレポートを発表した。オーストラリアからの攻撃が急増している。
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サイバーセキュリティクラウドは2023年12月4日、2023年第3四半期(同年7月1日〜9月30日)のWebアプリケーションへのサイバー攻撃データを分析したレポートを発表した。
今回公開したレポートは、サイバーセキュリティクラウドのクラウド型Webアプリケーションファイアウォール(WAF)「攻撃遮断くん」とWAF自動運用サービス「WafCharm」によって観測したサイバー攻撃のログを集約して分析したものだ。
報告されている主な内容は以下の通りだ。
サイバーセキュリティクラウドは今回の結果について、「東京電力福島第一原発における処理水の海洋放出を受けて中国が日本からの水産物の輸入を全面的に停止したことや、2023年9月に発表された岸田内閣改造人事において女性議員が採用されなかったことなどの事象が、日本に対するサイバー攻撃の件数に影響を及ぼしている可能性が考えられる」と説明している。
同社はその他、「海外のサイバー攻撃者は、国際ニュースを通じて日本に関する情報を収集し、そこからサイバー攻撃を計画する可能性がある。そのため国内のメディアが広く報じていない事象についても海外のメディアが報道している場合はサイバー攻撃に影響を与えることがあるとし、国内外の情報の流れを包括的に理解することもサイバーセキュリティ対策において重要だ」と指摘している。
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