サイバートラストは「Zabbix」と「MIRACLE ZBX」のサポート期間終了後も利用可能な「延長サポートサービス」の提供を開始した。
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サイバートラストは2024年1月23日、「Zabbix」および「MIRACLE ZBX」のサポート期間終了後も継続して利用できるように支援する「Zabbix / MIRACLE ZBX 延長サポートサービス」の提供を開始した。サポート期間終了から最長6年にわたってZabbixやMIRACLE ZBXのセキュアな継続利用が可能になる。
Zabbixはオープンソースソフトウェア(OSS)の統合監視ツールだ。ネットワークサービスやサーバ、ネットワーク危機、アプリケーションの状態をリアルタイムで監視できる。SNMPやTCP/IP、ICMP、IPMI、JMX、SSH、Telnetなどさまざまなプロトコルに対応しており、ダッシュボードによる情報提供や柔軟なトリガー設定、通知とアラート機能などを備えている。スケーラビリティが高く小規模な環境から大規模な分散環境まで対応する。
MIRACLE ZBXはZabbixをベースにサイバートラストによって開発されているエンタープライズ向けの運用監視ソフトウェアだ。複数の「Linux」ディストリビューションに対応している。
Zabbixは長期サポートバージョン(LTSバージョン)のリリースからサポート終了までの期間は5年間、MIRACLE ZBXは7年間となっており、サポート期間であればセキュリティパッチおよび脆弱(ぜいじゃく)性情報が提供されている。サポート期間が終了すると脆弱性が発見されてもセキュリティパッチや脆弱性情報は提供されない。
サポートが終了したバージョンを使い続けることはセキュリティリスクがあることから、基本的にはサポートが提供されているバージョンにアップデートが推奨されている。しかしバージョンアップ時にはパラメータチューニングや監視設定の移行作業などが必要であり、それなりの工数が発生する。このため監視対象システムの運用終了時期が近づいていたり、システムの更改が決定していたりする場合には、バージョンアップで発生する影響を懸念してサポートが終了した古いバージョンを使い続けるユーザーが存在している。
Zabbix / MIRACLE ZBX 延長サポートサービスはこうしたケースを想定し、サポート期間終了後に発見された重大なバグや脆弱性がユーザーのシステム環境に及ぼす影響度の調査し、修正パッチの提供や回避策情報を提供するという。
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