アクロニス、MSP向けにAdvanced SecurityとEDR機能を統合 事業者は追加料金なしで利用可能セキュリティソリューション

アクロニス・ジャパンはマネージドサービスプロバイダー向けに、Acronis Cyber Protect Cloudのアドオン「Advanced Security」にEDRソリューションを統合した。この新ソリューションはMSP事業者が追加料金なしで利用できる。

» 2024年01月31日 09時00分 公開
[後藤大地有限会社オングス]

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 アクロニス・ジャパンは2024年1月29日、オールインワンのデータ保護ソリューション「Acronis Cyber Protect Cloud」の拡張オプション「Advanced Security」にEDR(Endpoint Detection and Response)ソリューションを統合したと発表した。

 Advanced Securityは、Acronis Cyber Protect Cloudで提供されるマルウェア対策や脆弱(ぜいじゃく)性診断、バックアップ・リストアといった機能に加えて、URLフィルタリングやエクスプロイトの防止、マルウェアの再感染防止といった複数の機能を提供する。今回、Advanced Securityを採用しているマネージドサービスプロバイダー(以下、MSP)事業者はEDRの機能を追加料金なしで利用できるようになった。

アクロニス・ジャパンはAdvanced SecurityとEDRソリューションのネイティブな統合を発表した(出典:アクロニス・ジャパンのWebサイト)

MSP事業者向けにアクロニスがEDRを提供 追加料金なしで利用可能に

 MSP向けに提供される「統合型Advanced Security + EDR」ソリューションの主な特徴は以下の通りだ。

  • サイバー攻撃を受けた際の迅速な復元機能を含む包括的なセキュリティフレームワークの導入と実装を支援する。統合型アプローチによってセキュリティ対策が合理化され、最新の脅威に対して最前線で統一的に対応可能になる
  • 最新の脅威から保護し、サイバー保険の要件に容易に準拠する。統合型テクノロジーを利用することでパートナーはセキュリティ体制を強化し、最高水準の保護とコンプライアンスを維持できる
  • 単一のセキュリティプラットフォームで管理コストを最小限に抑えながら最大限の業務効率を発揮する。合理化されたアプローチによって管理タスクがシンプルになり、ミスの発生リスクが軽減されて全体的な運用効率が向上する

 アクロニス・ジャパンはサイバーセキュリティの現状について「もはやEDRは選択肢の一つではなく、頻発する巧妙なサイバー脅威の対処に必須となっている」と指摘する。しかし、MSPは複数のセキュリティツールを運用する状況において管理コストやヒューマンエラーの増加、環境全体の脆弱化という課題を抱えている。

 アクロニス・ジャパンはこれを踏まえて、EDRをエンドポイントの管理やバックアップ、復元といったそれぞれのソリューションとシームレスに統合することで課題への解決を提案する。

 AcronisのCEOであるエゼキエル・シュタイナー氏「MSPと顧客は常にサイバー攻撃を受け、巧妙化する脅威の標的となっています。従来のマルウェア対策製品はもはや時代遅れとなりました。MSPにはEDRが必要です。しかし、特にMSPにとってはコストと複雑性の観点で、EDRを広範に導入することに課題があります。こうした背景から当社は、Acronis Cyber Protect CloudでAdvanced Securityを利用しているMSP事業者にEDRを追加料金なしで利用できるようにしました。ありとあらゆるエンドポイントにアクロニスのセキュリティを導入が可能になり、セキュリティ市場に変革をもたらします」とコメントした。

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