ガートナーはゼロトラストの最新トレンドを発表した。ゼロトラストを狭い視野のまま進めようとすると、個別視点に偏り、合理性に欠く取り組みにつながるため、セキュリティリーダーは常に視野を広げて最新トレンドを押さえる必要があるという。
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ガートナージャパン(以下、ガートナー)は2024年4月22日、ゼロトラストの最新トレンドを発表した。
同社は2024年3月に国内の組織を対象に、2020年の新型コロナウイルス感染症の感染拡大以降、「ゼロトラスト」の名目で実施したセキュリティ対策について聞いた。これによると企業が見直しまたは強化したセキュリティ対策として以下の3つが上位にランクインしたという。
調査結果から、国内の組織は特にアイデンティティーおよびアクセス管理とSASE(Secure Access Service Edge)関連の取り組みを優先的に進めてきた組織が多いことが明らかになった。
ガートナーは今回の調査結果から、セキュリティリーダーが押さえておくべきゼロトラストの最新トレンドとして以下を挙げている。
ガートナーの礒田優一氏(バイスプレジデントアナリスト)は「ゼロトラストとは簡単に言えば、安易に信用すべきではないという考え方です。そのためには、継続的に可視化、検証する必要があり、それを実現する手法やテクノロジーは多岐にわたります。ゼロトラストを狭い視野のまま進めようとすると個別視点に偏り、合理性に欠く取り組みにつながるため、セキュリティリーダーは常に視野を広げ、最新トレンドを押さえる必要があります。『誰の何が良くなるのか』を念頭に置き、全体最適や運用効率の最大化の視点から、戦略的なアーキテクチャを議論することが重要です」とコメントした。
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