ウィズセキュアが生成AIツール「WithSecure Luminen」を発表 セキュリティ運用負担を低減セキュリティソリューション

ウィズセキュアはセキュリティチームのリソース不足を解決する生成AIベースのツール「WithSecure Luminen」を発表した。複雑なタスクを簡素化して効率的なサイバーセキュリティ管理を実現する。

» 2024年05月27日 07時30分 公開
[後藤大地有限会社オングス]

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 ウィズセキュアは2024年5月24日、セキュリティチームのリソース不足といった課題を抱える企業に向けて、サイバーセキュリティにおける効率的な改善を提供する生成AIベースツール「WithSecure Luminen」を提供すると発表した。

 複雑なタスクを簡素化し、業務改善を実現できるとしている。追加費用なしでクラウドベースの統合サイバーセキュリティプラットフォーム「WithSecure Elements Cloud」で利用できる。

プライバシー基準を守りながら、生成AIでセキュリティ業務を簡素化

 WithSecure Luminenの主なメリットは以下の通りだ。

  • 生成AI機能がITセキュリティチームにおける防御の生産性を大幅に向上させ、企業や団体がより効果的にサイバー脅威から防衛することを可能にする
  • 処理済みのデータと事前定義済みおよびテスト済みのプロンプトオプションを使用することで不適切なプロンプトによる誤った対策の推奨するリスクを低減する
  • 厳しいプライバシー基準を順守している。ツールはユーザープロンプトからのデータを使用せずに継続的に改善される実証済みの基礎モデルを利用している。生成AIモデルは各ユーザー組織専用のものであり、組織間でのデータエクスポージャーのリスクを排除している

 WithSecureのレシェック・タシエムスキー氏(Foundation Product Management担当バイスプレジデント)は「WithSecure Luminenは顧客の生産性とサイバーセキュリティにおける保護能力を純粋に強化する、高度なサイバーセキュリティ機能を提供するものです」と述べている。

 WithSecure Luminenは先進的なLLMを利用してITセキュリティチームがリソースに制約のある困難な環境でも作業負荷を低減させる。セキュリティインシデントの詳細な分析やアクションの自動化、状況に則した深いインサイトの提供、データとの柔軟なインタラクションを実現して、セキュリティの専門家でなくても複雑なサイバーセキュリティの状況に適切な対策を講じられるように支援するとされている。

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