Juniper Networksは複数の製品に重大な脆弱性が存在するとして、緊急アップデートを公開した。脆弱性はCVSSスコア10.0と評価されており、注意が必要だ。
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Juniper Networksは2024年6月27日(現地時間)、同社の複数製品に存在する重大な脆弱(ぜいじゃく)性に対応した緊急アップデートを公開した。修正された脆弱性はCVE-2024-2973として特定されており、共通脆弱性評価システム(CVSS)のスコアは10.0で深刻度は「緊急」(Critical)に分類されているため注意が必要だ。
脆弱性の影響を受ける製品とプラットフォームは以下の通りだ。
この脆弱性の影響を受けるのは、高可用性冗長構成で実行されているルーターやコンダクターのみとされている。脆弱性が悪用された場合、API認証がバイパスされ、デバイスを完全に制御されてしまう可能性がある。Juniper Networksの社内セキュリティテストおよび調査中に発見された欠陥とされ、現時点でこの脆弱性を悪用した攻撃は確認されていない。
Session Smart Routerに対しては5.6.15、6.1.9-lts、6.2.5-stsにアップデートすることが推奨されている。Session Smart Conductorで管理している場合は、Conductorノードをアップグレードすることで接続されている全てのルーターに修正が自動的に適用される。「Juniper Mist」に接続されたWAN Assurance Routerに関しては自動的に修正が適用されるため、手動のアップデートは不要とされている。
この問題に対する既知の回避策はないと報告されており、影響を受ける可能性がある場合は速やかに最新バージョンにアップデートすることが唯一の対策となる。該当製品を使用しているユーザーは迅速にアップデートを適用することが強く推奨されている。
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