Preferred Networksら3社がAI向けクラウドサービス「PFCP」を提供する新会社「PFCI」を2025年1月に設立する。省電力AIプロセッサーを基盤とし、高効率で持続可能な計算環境を構築する。
この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。
三菱商事、Preferred Networks(PFN)、IIJの3社が新会社「Preferred Computing Infrastructure」(PFCI)を2025年1月に設立する。PFCIはPFNが開発した省電力AIプロセッサー「MN-Coreシリーズ」を活用したAI向けクラウドサービス「Preferred Computing Platform」(PFCP)の提供・運用・サポートを主な事業内容とする企業で、2026年初頭の業務開始を予定している。
PFCIは、Preferred Networksが開発した省電力AIプロセッサー「MN-Coreシリーズ」を活用したAI向けクラウドサービス「Preferred Computing Platform」(PFCP)を提供する。急増するAI計算需要に対応しつつ、電力消費や排熱の課題を解決する、高効率な計算環境の構築を目指すとしており、ハイパフォーマンスコンピューティングや大規模言語モデルの構築支援を含む事業領域の拡大も計画されている。
AI技術の発展に伴い、計算力の需要が急増しているが、それに比例して電力消費量や排熱の問題も深刻化している。PFCIは、電力性能に優れたMN-Coreシリーズを主要な計算基盤とすることで、高効率な計算環境を構築し、AI向けの計算能力を安定して供給することを目指している。さらに、複雑なモデリングやシミュレーション向けのハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)への用途拡大や、顧客企業独自の大規模言語モデルの構築支援など、事業領域の拡大も視野に入れている。
新会社の設立に当たり、PFNは省電力AIプロセッサーの開発と技術支援を担当し、三菱商事はビジネスネットワークを生かした事業戦略の立案とマーケティングを担う。三菱商事グループのMCデジタル・リアルティが提供するデータセンターに高効率計算基盤を構築し、IIJがクラウドシステムおよびデータセンターの保守・運用を担う。
ウエルシア薬局、AI導入でカスタマーサクセス業務を90%効率化 何をしたのか?
電通デジタル、「CAIO」設置でAI活用支援を強化 横断組織を組成
日本企業のデータ活用とDX推進に見る「格差」 取り残される企業は
ベネッセ、広告制作をAIで効率化へ サイバーエージェントの力を借りるCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.