インテージが生成AIの利用実態調査結果を発表した。利用率は上昇傾向にあるが普及は限定的である。学生の利用が多く、特に学業支援や意思決定ツールとして活用されている。
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インテージは2025年1月17日、生成AIの利用実態に関する調査結果を発表した。調査によると生成AIの利用率は徐々に上昇しているものの、依然として普及が進んでいないことが明らかとなった。
Webサイトなどのログデータを基にした調査によると、2024年9月時点で一般生活者全体における生成AIの月間利用率は8.6%にとどまった。一方で学生の利用率は19.1%(前年同月差+8.8ポイント)で、最も利用率が高かったのは2024年7月で26.7%だった。
学生の利用率は全体的にみると右肩上がりではあるが、季節による変動が大きいことも分かった。
利用率が高いのは学期末のテストやレポートが多い1月や7月で、低いのは長期休暇がある3月や9月だった。2023年7月の利用率は15%に達し、2024年の1月と7月は20%を超えた。逆に2023年の9月は約10%、2024年3月も10%を少し超えた程度と谷になっている。
アンケート調査の結果からは学業以外の日常生活での活用も増加していることが分かった。学生の約半数(47.8%)が生成AIを利用しており、社会人の13.1%とは大きく差をつけた。
利用目的については、生活者全体では「文章の作成・改善」「情報収集のサポート」「翻訳」「文章の要約」が多く挙げられている。一方で学生は「文章の作成・改善」「翻訳」「文章の要約」「言語学習のサポート」で生活者全体を上回り、学業に特化した用途が中心であることが分かる。
生成AIは単語の認知度は広がっているものの、日常生活やビジネスの現場での利用に関しては依然として限定的といえる。
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