セブン銀行はdotDataのAIデータ分析プラットフォームをカードローンのマーケティングに適用し、顧客獲得単価を削減した。
この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。
dotDataは、AIデータ分析プラットフォーム「dotData」を使ったセブン銀行のデータ活用事例を公開した。カードローンのマーケティングに適用することで、従来に比べて顧客獲得単価を2分の1に抑えられたとしている。
セブン銀行は同行の預金者に向けて専用アプリを通してバナーやメールマガジンを配信して顧客獲得を狙っていた。従業員が仮説を立ててターゲティング対象を検討していたが、精度向上のために購買データを利用することにした。
セブン銀行が持つカードローンデータとセブン&アイ・ホールディングスの共通会員IDの購買データをひも付けることで購買傾向とカードローンのニーズの関係を分析した。
小売企業ではないセブン銀行は購買データの分析に慣れていないため、高度なデータ分析スキルがなくても扱えるとされるdotDataで知見を抽出した。導入と分析はNECが支援した。分析の結果、購入する商品の品目や購入頻度、購入時期、購入商品の組み合わせなどがカードローンを申し込む割合に影響することが分かった。
セブン銀行は今回の成功事例を踏まえ、AI・データ活用のさらなる領域への拡大を目指す。
勘と経験に頼らない仮説検証が可能に? 特徴量抽出AIに強いdotDataがテキストデータにも対応
「dotData Insight」がアップデート AIでデータクレンジングやテーブル拡張
商船三井、乗組員のシフトをAIで最適化 計画の作業時間を約70%削減か
DatabricsがAIエージェントの実運用を想定した機能強化を発表 管理性やエージェント評価向け機能もCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.