Fortinetは、FortiWebにSQLインジェクションの深刻な脆弱性「CVE-2025-25257」が存在すると公表した。CVSSスコアは9.6で緊急と評価されており、対象バージョンにはパッチ適用が強く推奨されている。
この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。
Fortinetは2025年7月8日(現地時間)、同社のWebアプリケーションファイアウォール製品「FortiWeb」に深刻な脆弱(ぜいじゃく)性が存在することを公表した。脆弱性は「CVE-2025-25257」として登録されており、データベースへの不正アクセスや改ざん、システムの制御権奪取などのリスクが懸念される。
報告された脆弱性は以下の通りだ。
影響を受けるFortiWebのバージョンは次の通りだ。
修正後のFortiWebのバージョンは次の通り。
Fortinetは即時のアップグレードが困難な場合に備え、一時的な緩和策として「HTTP/HTTPS管理インタフェースの無効化」を推奨している。ただし、この回避策は恒久的な解決策とはいえず、運用上の制限が生じる可能性がある。
対象システムを運用している組織は速やかに該当バージョンを確認し、公式パッチの適用を実施することが望まれている。パッチの適用が遅れる場合、外部からの不正侵入のリスクが増すことになる。各企業や組織はセキュリティアドバイザリーを確認し、速やかにアップデートと必要な対策を実施することが求められる。
有料のウイルス対策ソフトを入れる人は“初心者”? マルウェア対策を再考しよう
多要素認証突破も当たり前 今話題のリアルタイムフィッシングとは?
Lenovo製PCに潜むAppLocker回避の脆弱性 標準ユーザーでも書き込み可能に
Chromeに深刻な脆弱性「CVE-2025-6554」 急ぎアップデートをCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.