従業員エンゲージメントの向上に投資することは、企業の財務成果に結び付くのか。Culture Ampが世界1800社を対象とした2年間の追跡調査を基に、この問いへの答えを数値で示した。
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企業とフリーランス人材をつなぐオンラインマーケットプレイスを運営するUpworkが2024年に実施した調査によると、経営層の96%がAIによる生産性向上に期待を寄せている。しかし、従業員の77%は「AIツールによって業務負担が増えた」と回答しており、従業員体験に関する指標は低下傾向にある。
従業員エクスペリエンス管理プラットフォームを提供するCulture Ampは、企業文化と業績の関係を数値化した研究成果と、組織文化を診断する新指標「Performance Culture Quadrant」(PCQ)を発表した。
PCQは、従業員エンゲージメントと業績への信頼感を統合的に評価する枠組みだ。同社が15年以上取り組む、組織心理学とデータサイエンスを組み合わせて職場環境や人材管理の課題を分析・改善する「People Science」の知見を基にしている。世界1800社を対象に2023〜2024年の2年間にわたって追跡調査し、企業文化と財務パフォーマンスの相関を分析した。
今回の調査では、企業文化を以下の4つに分類している。
調査の結果、約4割の企業がPeak Performance状態にあることが判明した。Culture Ampが上場企業の一部について株価推移を分析したところ、Peak Performance状態にある企業は1年間に25%、2年間で36%の株価上昇を示した。Peak Performance以外の文化状態の企業の平均と比較すると、株価変動率で47ポイントの差があった。
Culture Ampのキャロライント・ローリンソンCEOは「企業文化は意思決定や行動を規定し、従業員のパフォーマンスを最終的に左右する基盤になる」と指摘する。「今回の調査は、企業文化の維持や投資が業績成長を持続可能にする戦略的な鍵であることを示した」(ローリンソンCEO)
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