AI検索に「お気に入りサイト表示」機能登場 Googleが一次情報を守る新機能をリリースAIニュースピックアップ

Googleは、AI検索の要約表示とAIモードに「Preferred Sources」機能を導入し、利用者が選んだサイトへのリンクを識別しやすくした。話題の動向を扱う記事や投稿を示すカルーセル、引用頻度の高い記事を示す「Highly Cited」表示も拡充する。

» 2026年06月01日 07時00分 公開

 Googleは2026年5月27日(現地時間)、検索サービスにおいて利用者が信頼する情報源や独自性の高いコンテンツを見つけやすくする新機能群を発表した。AI Overview(AIによる要約表示)とAI Modeに「Preferred Sources」を導入する他、話題の動向を扱う記事やオンライン上の見解を発見しやすくするカルーセル表示、「Highly Cited」ラベルの適用拡大などを実施する。

AI検索回答に気に入ったサイトを表示 誘導率は非登録時の2倍に

 Googleは、利用者が検索する際、信頼できる情報や重視するサイト、クリエイターによる発信にアクセスしたいだろうと予想している。今回の更新は、Web上の情報探索を容易にし、独自の取材や当事者視点を含むコンテンツへアクセスしやすくすることを目的としている。

 中心となる機能の一つが「Preferred Sources」だ。この機能は、利用者がお気に入りのWebサイトを登録し、その情報源からのコンテンツを見つけやすくする仕組みだ。これまで提供されてきた機能だが、新たにAI OverviewとAI Modeにも対応する。

事前に登録した情報源のコンテンツが見えやすくなる(出典:GoogleのWebサイト)

 これにより、AIが生成する回答内において、利用者が事前に登録した情報源へのリンクを識別しやすくなる。Googleによると、登録済みの情報源は「Top Stories」での表示と同様に明確なラベルが付与されるため、利用者は自身が選択したサイトからの情報を容易に見分けられる。

 設定方法は、検索のパーソナライズ設定内にある情報源設定ページから好みの情報源を追加するというものだ。新しいコンテンツを継続的に公開しているWebサイトであれば対象となる。Googleによれば、利用者はPreferred Sourcesとして登録した情報源へのリンクをクリックする確率が、それ以外の場合の約2倍となっている。これまでに34万5000を超える固有の情報源が選択されているという。

 Googleは、多くの出版社やWebサイト運営者が読者にPreferred Sourcesの利用を促している状況にも言及した。サイト運営者用には、読者への案内方法に関する情報をまとめたドキュメントも提供している。

最新ニュースやSNSの声を深掘りできる「カルーセル表示」を導入

 検索結果表示の強化策としては、新たなカルーセル表示(複数の画像をスライド表示させる仕組み)も導入する。利用者が関心を持つ話題について最新動向を把握しようとする際、関連記事や見解を探索しやすくすることが狙いだ。Googleは、発展途上の話題に関する検索において、利用者が記事や投稿そのものを読みたいと考える一方で、最初に概要や複数の選択肢を確認した上で参照先を決めたい場合も多いと説明している。

 一部の検索において、進展中の話題に関する質問に対し、目立つ位置に記事カルーセルを表示する。カルーセル内ではPreferred Sourcesも強調表示される。これにより、速報性の高い記事が、より幅広い検索語句で利用者の目に触れやすくなるという。

 加えて、他者の見解や経験を探していると思われる検索には、オンライン上の議論、フォーラム、ソーシャルメディアの投稿などを集約した別種のカルーセル表示も順次提供する。利用者は、さまざまな視点や意見を探しやすくなる見込みだ。

独自コンテンツの価値を証明する「Highly Cited」ラベル

 記事の影響力を示す仕組みとしては、「Highly Cited」(高被引用)ラベルの適用範囲を拡大する。このラベルは、多数の記事から引用された記事になっていることを示すもので、検索結果ページ内のWeb記事リンクに表示される。

Highly Citedラベルがついた記事(出典:GoogleのWebサイト)

 Googleによれば、この表示によって利用者は、多くの報道が参照している元記事や主要な報道源を識別しやすくなる。記事がHighly Citedに指定された情報源を明示的に参照している場合、その事実も表示する。同社は、こうした仕組みにより、関心を持つ話題において影響力の大きい報道や基礎となる情報源を発見しやすくなるとしている。

 Googleは今回の更新について、近年進めてきた検索機能改善の延長線上に位置付けている。信頼できる情報源やクリエイターによるコンテンツ、当事者視点の情報を目立たせることで、利用者がより安心して情報探索できる環境の構築を目指す考えだ。同社は、この分野で継続的に開発を進めており、今後もさらなる機能追加を予定しているとしている。

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