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新春インタビュースペシャル
新しい2002年が明けた。以前として経済の不透明感は拭えないが、企業のサバイバル競争にITが果たす役割は大きい。エンタープライズ編集部では、情報システムを変え企業を改革するITベンダーのトップ21人に話を聞いた。

マイクロソフト●阿多親市社長
.Netで新たな領域に挑むマイクロソフト

昨年11月,ブロードバンド時代の新しいOSとしてWindows XPを出荷したマイクロソフト。2002年は,新しい開発ツールやWindows .Net Serverの出荷も始まる。XML Webサービスによって,既存資産を最大限に生かしつつ,開発効率を高めていく実装技術が今年出そろうと阿多親市社長は話す。


NEC●川村敏郎 常務取締役兼NECソリューションズ副社長 
2002年,飛躍するNECのオープンミッションクリティカルソリューション
日本を代表するITベンダーであるNECも,IT不況の影響を受け2001年は楽な年ではなかった。同社常務取締役で,NECソリューションズカンパニー副社長の川村敏郎氏に,同社が現在最も力を入れているというオープンミッションクリティカルシステムの構築を中心に,2002年の方向性を示してもらった。

デルコンピュータ●浜田宏社長
サーバでもトップを狙うデル
2001年,IT業界全体に不況の嵐が吹き荒れた中で,右肩上がりの成長を持続した数少ない企業といえばデルコンピュータだ。世界のPC市場でシェア1位,IAサーバでも2位へ躍進する同社の日本法人を率いるのは,浜田宏社長。2001年第2四半期の国内IAサーバ市場でシェア2位となり,日本での成長も著しい同社の2002年について,浜田社長に聞いた。

日本ユニシス●島田精一社長
新生日本ユニシスのキーワードは「Re-Enterprising」
大規模Windows 2000システム向けサーバ製品で,現在圧倒的な性能の高さで業界をリードするのが日本ユニシスのES7000。同社を率いる島田精一社長に,日本ユニシスにとっての2002年を聞いた。「逃げない」ことを信条とする同氏の話は,ビジネスマンの心得についても示唆に富んでいる。


日本アイ・ビー・エム●平井康文理事ソフトウェア事業部長
WebSphere,DB2,Lotus,Tivoliの4ブランドで新しい価値を創造

「WebSphere」「DB2」「Lotus」「Tivoli」という4つのブランドを顧客に認知させ,オープンソフトウェア路線の確立に成功した日本アイ・ビー・エム(日本IBM)のソフトウェア事業。今後は,4つのブランドのコラボレーションを実現していくという。そこで2002年の事業展望について,同社の平井康文理事ソフトウェア事業部長に話を聞いた。

ロータス●安田誠社長
「Notesの先進性は次世代にも輝きを失わない」

ロータスがIBMによって買収されたのは1995年だから,以来,実に6年をかけて,製品,技術,組織の統合が進んでいる。昨年秋には社名もロータスデベロップメントからロータスソフトウェアに変更され,今後はIBMが抱えるブランドの1つとして残ることとなった。しかし,かつてレイ・オジーが世に送り出したNotesの先進性は,IBMのポートフォリオの中でも輝き続けると安田誠社長は話す。

日本BEAシステムズ●ギャレット・イルグ社長
次はWebLogicをインテグレーション分野の標準に

IBM,オラクル,HPなどのIT市場の巨人たちを向こうに回し,J2EEアプリサーバ市場の第1ラウンドで勝利した小さな巨人,BEAシステムズ。同社が次に目指すのが,インテグレーション分野のデファクトとアジア市場への進出だ。そこで日本BEAのギャレット・イルグ社長に,次の一手について話を聞いた。


SAPジャパン●藤井清孝社長
R/3からCRM,SCMへ,そしてポータル元年
SAPジャパンは,「R/3だけのSAP」から脱却し,アプリケーション連携で,顧客企業のベストプラクティスを実現しようとしている。2001年,特に力を入れるCRMでは,SAP CRM 3.0ソフトウェアを発表。また,mySAP SCMソリューションの中核となるSAP APOソフトウェアも強化されている。同社の藤井清孝社長に2002年の抱負を聞いた。

バーンジャパン●杉山隆弘社長
導入プロジェクトの成功率ナンバーワンを目指すバーン

グローバルに展開するインターネットフォーカスの戦略的製品群を「iBaan」ブランドで展開し,製造業特化のエンタープライズアプリケーションでビジネスの拡大を図るバーン。2001年3月に日本法人社長に就任した杉山隆弘氏に,バーンジャパンの現状と2002年の抱負を話してもらった。

インテンシアジャパン●柴田一朗社長
Java版Movexで食品・鉄鋼業界にも打って出るインテンシア

インテンシアは2001年,世界で初めて100%Javaアーキテクチャで構築したエンタープライズアプリケーション「Movex」を発表した。クライアント/サーバ版も用意されているが,今後はJava版を積極的に提案したいという。日本法人の柴田一朗社長に2002年のビジネス展開について聞いた。

i2テクノロジーズ・ジャパン●中根滋社長
「i2導入で周りの人に自慢できるようなシステムを」

買収した技術を統合し,ソリューションラインをバリューチェーン全体へと拡大したi2は,そのソリューションを「Five.Two」とリブランディング。サプライチェーンとデマンドチェーンの垣根を取り払って,DVCM(Dynamic Value Chain Management)の重要性を説き始めた。i2ジャパンの中根滋社長に,今後の方向性を聞いた。


ボーランド●安藤由男社長
ワンストップソリューションカンパニーを目指すボーランド

2001年,社名をインプライズからボーランドに戻した同社は,常に最先端の技術と標準準拠を採用した製品を提供してきた。新生ボーランドは2002年に,単なる製品提供だけでなく,サービスも含めたワンストップソリューションカンパニーを目指すという。そこで,2002年の抱負について安藤社長に話を聞いた。

ミラクル・リナックス●茂木正之社長 
MIRACLE LINUXはエンタープライズLinux実現の決定版

2000年6月に日本オラクルを筆頭株主に設立されたミラクル・リナックス。Oracle9i Databaseにいち早く対応したMIRACLE LINUXバージョン2.0の提供により,本格的なエンタープライズLinux市場の確立に向け活動を開始した。そこで2001年6月より同社を率いる茂木社長に2002年の展開を聞いた。

インターネットイニシアティブ(IIJ)●鈴木幸一代表取締役社長
「もっと早くこういう時代が来て欲しかった」

UUCPの時代からインターネット接続サービスを提供してきた,国内最古参のISP,インターネットイニシアティブ(IIJ)。データ通信に特化した通信インフラを提供するクロスウェイブ コミュニケーションズ(クロスウェイブ)や総合的なシステムインテグレーションを行うアイアイジェイテクノロジー,相互接続サービスを展開するインターネットマルチフィードといった関連会社とともに,日本のネットワークをリードしてきた。2001年だけでも,商用ベースでのIPv6/IPv4デュアルスタック接続やイーサネット型接続(広域LAN),ブロードバンド向けコンテンツ配信といった新たなサービスをグループ会社とともに次々と打ち出している。同社代表取締役社長の鈴木幸一氏に,今後のネットワークの可能性について,改めて伺った。

エクストリーム ネットワークス●楢原良康代表取締役社長
「キャリア市場のデファクトスタンダードに近づいた」

コストパフォーマンスの高いワイヤスピードのスイッチ製品で,一躍市場の注目を集めたエクストリームネットワークス。同社は今,「Ethernet Everywhere」というビジョンを現実のものとするべく,エンタープライズ市場のみならず,キャリアやサービスプロバイダー市場においても着々と地歩を築いている。その歩みを楢原良康社長に振り返ってもらった。

トレンドマイクロ●渡部敏弘代表取締役副社長
「すべてにセキュリティを普及させていくのが会社としての使命」

昨年ほどウイルス関連のニュースが話題となった年はなかった。被害の広がりを受けて,ウイルス対策をはじめとするセキュリティには,かつてないほどの注目が集まっている。ウイルス対策ソリューションの分野で国内トップシェアを誇るトレンドマイクロの渡部敏弘副社長に,セキュリティの向上に向けた取り組みを聞いた。

RSAセキュリティ●山野修代表取締役社長
「e-ビジネスを可能にするためのセキュリティが必要」

徐々に,だが確実に,SSLやS/MIME,IPSecといった暗号通信が,ネットワークのさまざまなシーンで利用されるようになってきた。その基盤となる暗号技術を提供してきたのがRSAセキュリティだ。同社代表取締役の山野修氏に,RSAの戦略と,今後のセキュリティ全般の方向性について聞いた。