1月31日、NTTドコモは第3四半期の決算を発表。営業収益は3兆5822億円と前年同期と比べて609億円の減収、営業利益も6935億円にとどまり、前年同期比で579億円の減益となった。
原因としては、年末商戦における902iシリーズの好調な売れ行きにより、代理店手数料などの端末に関連する支出が340億円程度増えたことと、累計100万個に達した「電池パック無料サービス」や「無料故障修理サービス」期間の延長などにより、100億円程度の費用がかかったこと、それに料金システムの耐用年数を圧縮する(早期償却を行う)ことによる影響が100億円程度あるという。
期 | 2005年3月期 第3四半期 | 2006年3月期 第3四半期 | 比較増減 |
営業収益 | 3兆6431億円 | 3兆5822億円 | ▲1.7% |
営業利益 | 7514億円 | 6935億円 | ▲7.7% |
税引前利益 | 1兆2501億円 | 8112億円 | ▲35.1% |
ムーバ(2G)とFOMA(3G)を合わせたARPUは6920円(音声ARPUが5040円、パケットARPUが1880円)とKDDIの発表した7090円(音声ARPUが5200円、パケットARPUが1890円)(1月24日の記事参照)を若干下回った。ただ、減少率は3.5%減と、第1四半期の6.2%減、第2四半期の4.0%減からは改善傾向にある。
2005年1月から12月までの年間純増シェアは52%と、なんとかKDDIの追撃をしのいだ格好だ。解約率も0.72%と従来よりもさらに低下した。ムーバからFOMAへの移行も順調に進んでおり、2005年12月31日時点でのFOMA契約数は2013万契約に到達。FOMA比率は約40%に向上し、2005年度末には2350万契約を予想している。「まもなくau全体の契約者数を超えるのではないか」と中村維夫社長。
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