数字で見るドコモの現状──音声ARPUが向上

» 2005年07月29日 22時39分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 2004年から続けてきた、「お客様重視」をうたうドコモの戦略は、どのように実を結びつつあるのか。7月29日の2006年3月期第1四半期決算発表で示された数字を元に見ていきたい。

MOUが上昇──ARPUも持ちこたえる

 今回の決算発表で興味深いのは、MOU(1契約あたり月間平均通話時間)が、前四半期に対して上昇したことだ。対前年同期比では3分減少したが、前四半期と比べると9分増加している。

 MOUの増加により、音声ARPUも5120円となった。これは前年同期比で330円減、前四半期から見ると30円増だ。もっとも、今回からこれまで別立てだった国際関連分ARPU30円が入っているため、“持ちこたえた”というのが近い。「MOUが伸びたのは初めて。ARPUが持ちこたえたのはMOUの影響があるのは確か」(中村維夫社長)

 MOUの増加原因の詳細は不明だが、FOMA契約数増加が理由の1つと見られる。ムーバのMOUが120分程度なのに対し、FOMAは200分を超える高いMOUを持っているからだ。

パケ・ホーダイ、契約率は24%

 パケット定額サービス「パケ・ホーダイ」の契約者数は6月末時点で約330万(前四半期から60万増)と伸びてきている。FOMA内の契約比率は24%。ただし、新規契約者のパケ・ホーダイ契約比率を見ると約40%で推移している。

FOMAプラスエリアの基地局は、全体の3%

 FOMA 901iSシリーズから対応が始まった「FOMAプラスエリア」。従来の2GHz帯に加え800MHz帯も使うことで主に山間部のエリアを広げる仕組みだ(6月24日の記事参照)。ドコモによると、FOMAプラスエリア向けの基地局は約700局で、全体の約3%に当たるという。

電池パック無償交換──38万件の利用

 ドコモは2月22日から、2年以上同一端末を使ったユーザーに新品電池パックの無償提供を始めている(1月31日の記事参照)。これが好評だ。

 これまでの利用件数は約38万件。関東甲信越地区のアンケートによると、「満足」「たいへん満足」と答えたユーザーが95%に上る。「端末取り替え率の減少に効いている」とドコモの中村維夫社長。端末の取り替え(機種変更)が増えると、連動して端末調達コストなども増えるため、同じ端末を使い続けてもらうのが、キャリアとしてはありがたい。

解約率、過去最低の0.8%に

 次第に低下してきた解約率だが、ここにきてついに過去最低の0.8%に達した。「特に若年層の解約率低下が、全体の低下に大きく寄与してきている」(中村氏)

 解約率の低下により、新規端末販売台数が低下しても、純増数は増えるという結果になった。「新規の販売台数は18万台落ちた。にも関わらず、解約率が下がったので、純増数は10万契約増えた」(中村氏)

「N900iG」販売台数は4万台

 海外での利用を促進する、グローバル事業の進展はどうか。FOMAの国際ローミングサービス「WORLD WING」は約620万契約に達しており、FOMAユーザーの40%以上が契約済みだ。また、GSMとのデュアルモード端末である「N900iG」(1月19日の記事参照)はこれまでに約4万台が販売されたという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月13日 更新
  1. スタバ長時間滞在、なぜ「一律ルール」設けない? “スマホでゲーム、PCで仕事も…広報見解は (2026年06月12日)
  2. 新エントリースマホ「arrows We3」発表 コンパクトな高耐久ボディーに5000mAhバッテリーや新カメラを搭載 (2026年06月11日)
  3. 「JALモバイル powered by ahamo」のお得度を検証 本家ahamoやIIJmio版とは何が違う? (2026年06月12日)
  4. スマホの“ミニ”外付けディスプレイが流行の兆し? 若者がインカメラではなく「アウトカメラ」で自撮りする理由 (2026年06月10日)
  5. 「日本通信アプリ」の新バージョン提供開始 FPoS対応で本人確認のセキュリティを強化 (2026年06月11日)
  6. 20万円超も珍しくない高額スマホ時代、「スマホ保険」の選び方と料金の目安は? (2026年06月12日)
  7. なぜ? マクドナルド「巨大セルフ注文端末」に批判殺到の理由 UI/UXに価格表示まで……直面している課題とは (2026年05月14日)
  8. 「Nintendo Switch 2」が“転売ヤー”の餌食に 多言語版の買い占め→「プレイ50時間」条件復活 (2026年06月12日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. あのシャープが「ウェアラブル」に参戦? スマホ「AQUOS」新製品予告 詳細は16日に発表 (2026年06月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー