金融商品取引法(日本版SOX法)の施行を控え、大企業のみならず中堅・中小企業も内部統制が求められている。しかも、内部統制を行うためには、基幹業務システムやERPによる定型処理の内部統制だけでは足りない。件数は少ないものの金額が高く、財務諸表への影響度が大きい業務プロセスが、紙のままが処理されていてはリスクが大きいからだ。また、複数のシステムにまたがる業務プロセスも多く、これを手作業でつないでいては内部統制はおぼつかない。この夏、日本を代表するソフトウェアベンダーらが、互いの連携を通じて国際競争力を高めようという理念の下、ジャパンドリームチーム、「MIJS(Made In Japan Software)コンソーシアム」を結成、パッケージソフトウェア間の連携を推進していくという。いま日本の企業が直面するこの大きな課題に対して、彼らはどのような答えを出してくれるのだろうか。

注目記事

アプリケーション連携の新時代に向けて――MIJSが描く新たなソリューション像

コンソーシアム活動を成功させるには、マイルストーンを決め、活動目的に応じた成果を明確に示すことが重要だ。MIJSは、製品単体ではなく、製品間の組み合わせから生まれる新たなソリューションを錬成して価値を生み出そうとしている。


「MIJSをソフトウェアの1つのブランドにしていく」

日本のITテクノロジーの空洞化が叫ばれる中、同じ目線を持つソフトウェアベンダー18社がMIJSの旗の下に集った。世界に通用する製品の開発がエンジニアを引きつけ、ひいては連携を通じての標準作りがユーザーやシステムインテグレーターの要望に応えることにつながるのだという。


日本のソフトウェア産業のこれから――連携で新たな競争力を生み出す

業務の効率化によるコスト削減というITシステムの導入目的は、今も昔も大きく変わることはない。これに加え、最近のITシステムでは新たなビジネス要求に応える必要性も出てきている。


イベント情報

参加無料

MIJSカンファレンス「Japan」2007

MIJSが日本のソフトウェアビジネスを変える



テーマ日本の有力ソフトウェアベンダーが結集!
製品の相互連携による海外展開および国内ビジネス基盤強化を熱く語る!
注目セッション 基調講演1
ソフトブレーン株式会社 マネージメントアドバイザー 宋文洲氏
「日本のソフトウェアベンダーへのエール、世界に視点を!」
基調講演2
日本放送協会 エグゼクティブ・プロデューサー 今井彰氏
「『プロジェクトX 〜挑戦者たち〜』チームとは何か、そしてリーダーの条件」
日時2007年02月01日(木) 10:30〜(受付開始 10:00)
会場東京コンファレンスセンター・品川
参加費無料
主催MIJSコンソーシアム
協賛企業日本アイ・ビー・エム株式会社、日本オラクル株式会社、日本BEAシステムズ株式会社、マイクロソフト株式会社、インテル株式会社、デル株式会社
協力企業サン・マイクロシステムズ株式会社
メディア協力ITmedia エンタープライズ編集部、@IT編集部、IDGジャパン、ZDNet Japan


MIJSはソフトウェアベンダーの側から、ビジネスに対するITの顧客満足度に応えるため、市場で求められるソフトウェアの製品間連携によるシステム基盤を構築し、国内・海外に向けいて「日本のソフトウェア」に対する優秀性の認知向上、市場におけるビジネス基盤の強化をはかります。



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「今日が日本のソフトウェア反撃開始の日」――日の丸ブランド強化を目指すコンソーシアムが発足

サイボウズ、ソフトブレーンほか13社の国産ソフトウェアベンダーが参加して発足した「メイド・イン・ジャパン・ソフトウェア コンソーシアム」は製品間連携により国産ソフトウェアの競争力を強化、ビジネス基盤の確立と国産ソフトウェアのナショナルブランド化を目指す。 (ITmedia 2006/8/7)


みんなで行けば怖くない? 国産ベンダ13社が“連合軍”で海外市場へ

国産ソフトウェアベンダ13社は8月7日、サイボウズとソフトブレーンを発起人代表に、国産ソフトウェアの海外展開を支援する「メイド・イン・ジャパン・ソフトウェア・コンソーシアム」(MIJSコンソーシアム)を発足させた。 (@IT 2006/8/8)