American Express、モバイル対応の電子決済サービス「Serve」を発表:iPhoneとAndroidでも使える
クレジットカード大手のAmerican Expressが、PayPalがほぼ独占する電子決済市場に参入する。新サービス「Serve」はiPhoneとAndroidから利用でき、Facebookにも対応する。
米American Expressは3月28日(現地時間)、iPhoneやAndorid端末、Facebookアカウントなどに対応する電子決済サービス「Serve」を米国でスタートしたと発表した。今後数年をかけてサービス提供地域を拡大していく計画という。
Serveにアカウントを作ったユーザーは、銀行口座、デビットカード、クレジットカード、他のServeアカウントから受け取った金などを資金として、Serve.comを通じオンラインで支払える。Facebookのアカウントからも利用できる。Serveユーザー同士の金銭のやりとり(person-to-person:P2P)も可能だ。
iPhone向けアプリを米AppleのApp Storeから、Android端末向けアプリをAdnroid Marketから、それぞれダウンロードできる。これらのモバイルアプリでは金銭の送受などが可能だが、NFC(Near Field Communication)には対応しない。
また、Serveアカウントからチャージできるプリペイド式のServeカードが付属しており、オフラインでの決済にも対応する。
Serveでは簡単にサブアカウントを作成して子どもやアルバイトなどに使わせることができる。サブアカウントの利用状況は常に監視できるので、現金をわたすより安全だとしている。
同サービスは、American Expressが2009年11月に3億ドルで買収した米Revolution Moneyの技術を基にしている。
Serveの利用料は、最初の6カ月は無料で、その後は2種類の料金が掛かる。Serveアカウントへの入金1回当たり2.9%+30セント、ATMからの現金引き落とし1回当たり2ドルだ。月額固定料金はなく、P2P、サブアカウント作成、Facebookのウィジェット利用は無料で行える。
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