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「Mac Studio」や「Mac Pro」の新モデル登場 現行Macのボックス型・デスクトップモデルまとめ【2023年7月版】

» 2023年07月04日 09時15分 公開
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 Appleは6月上旬に開催された開発者向けイベント「WWDC23」において「Mac Pro」や「Mac Studio」の新モデルを発表しました。ディスプレイを備えないデスクトップ型のMac製品としては、この他に既存の汎用モデルである「Mac mini」があります。

 ここでは、こうしたラインアップの製品について、概要をおさらいしつつ、それぞれどんな人に向いている製品なのかを確認していきましょう。

Mac Mac mini(出典:Amazon

井上晃

井上晃

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway

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圧倒的な価格と性能の「Mac Pro」

 6月13日に発売された「Mac Pro」は、6月13日に発売された「Mac Pro」は、約4年ぶりに新モデルとなったフラグシップモデルです。Mシリーズのチップセットの搭載は今回が初。具体的には、M2シリーズ最上位の「M2 Ultra」を搭載します。

Mac Mac Pro(ディスプレイは別売り)(出典:Apple

 価格は104万8800円(税込、以下同)からと非常に高額なので、基本的にはクリエイティブな業務に関わる法人用のパソコンと考えて問題ないでしょう。

 仕様については、メモリが64GB、128GB、192GB を、ストレージが1TB、2TB、4TB、8TB を選択できます。また、同モデルは7つのPCle拡張スロットを備え、そのうち6つが高速なPCIe Gen 4規格に対応しています。

 ポート類については、背面にThunderbolt 4×6、上部にThunderbolt 4×2を搭載。また、内部接続としてUSB-Aポート×1、シリアル ATAポート×2搭載。追加接続として、USB Type-Aポート×2、HDMI×2、10Gb Ethernetポート×2、3.5mmヘッドホンジャックを備えます。

 ボディーは、従来通り縦置きの「タワー型」と横向きに設置する「ラック型」を選択可能です。

手を出しやすいクリエイターモデル「Mac Studio」

 6月13日に発売された新しい「Mac Studio」の価格は、24万9800円から(学生・教職員価格では 22万4800円から)。Mac Proと比べれば、個人のユーザーでも手を伸ばしやすい価格帯だと言えます。

Mac Mac Studio(ディスプレイは別売り)(出典:Apple

 M2シリーズのチップは、性能が低いものから順に「M2」「M2 Pro」「M2 Max」「M2 Ultra」という4種類が存在します。Mac Studioで搭載されるチップセットは、上位の「M2 Max」または「M2 Ultra」です。

 発表時にはM2 Ultra搭載機ならば、22本の8K ProResビデオストリームを再生できることなども強調されていました。持ち運ぶ必要がないのであれば、クリエイティブなツールを効率よく活用するための頼れるマシンになるでしょう。

 インターフェースについては、背面にThunderbolt 4×4、10Gb Ethernet、USB Type-A、HDMI ポート、3.5mmヘッドホンジャックを搭載。前面にSDXCカードスロットを搭載します。また、M2 Max搭載機は、USB Type-C(最大10Gb/s)×2を、M2 Ultra搭載機はThunderbolt 4ポート(最大 40Gb/s)を備えます。

 ディスプレイ接続については、最大8台の4Kディスプレイ、6台の6Kディスプレイ、または3台の8Kディスプレイに対応します。

 仕様について、M2 Max搭載機では、メモリを32GB、64GB、96GBから、ストレージを512GB、1TB、2TGB、4TB、8TB から選択可能です。一方、M2 Ultra搭載機では、メモリを64GB、128GB、192GBから選択できます。ストレージの選択肢は2TB、4TB、8GBで共通しています。

価格と性能のバランスに優れた「Mac mini」

 Mac miniについても、2023年1月にM2/M2 Proチップ搭載モデルが発売されています。価格は8万4800円からで、コストパフォーマンスは抜群です。ビジネスや学習、エンタメなどの一般的な用途はもちろん、クリエイティブなアプリケーションの処理にも対応するので、週末クリエーターのような立場の人ならば、こちらで充分というケースが多いでしょう。

Mac Mac mini(出典:Amazon

 仕様について、M2搭載機では、メモリを8GB、16GB、24GBから、ストレージを256GB、512GB、1TB、2TBから選択できます。M2 Pro搭載機では、メモリを16GB、32GBから、ストレージを512GB、1TB、2TB、4TB、8TBから選択可能です。

 ポート類については、USB Type-A×2、HDMI、ギガビットEthernet(また10Gb Ethernet)のほか、M2搭載機ならThunderbolt 4×2、M2 Pro搭載機ならThunderbolt 4×4を備えます。

 ディスプレイ接続については、M2搭載機では、最大2台、M2 Pro搭載機ならば最大3台への出力が可能です。

まとめ

 以上のように、ディスプレイを備えないデスクトップ型のMacについては、Mac mini(M2)<Mac mini(M2 Pro)<Mac Studio(M2 Max)<Mac Studio(M2 Ultra)<Mac Pro(M2 Ultra)のように性能・仕様が順に並びます。

 上位モデルを見るほど魅力的な仕様が増えて行きますが、価格も青天井です。オーバースペックにならないよう、想定する作業に必要な仕様をチェックしながら、比較検討してみることをおすすめします。

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