日本一の標高を誇り、雄大な姿が世界中の人々を魅了する「富士山」。年末年始前後に縁起の良い富士山を眺めれば、気分が晴れやかになるはずです。
今回は、富士山がきれいに見える関東近郊の山を紹介。初心者でも登りやすいスポットなので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
「金時山(きんときやま)」は、神奈川県の箱根エリアにある標高1212mの山。金太郎伝説が残る山であることから、その名がつけられています。山頂からは富士山の山頂付近だけでなく、なだらかに伸びる裾野、そしてその近くに広がる街並みまで見渡すことができるのが魅力です。
山頂にはベンチやなめこ汁が名物の茶屋があるため、昼食をとりながら景色をたっぷりと堪能することができます。雲ひとつない晴天の中にそびえる富士山はもちろん、雲が横切っている姿も浮世絵のようで美しいです。
金時山登山口から登れば、山頂まで約90分ほど。危険箇所は少ないため、初心者でも登頂しやすいのが魅力です。登ってきた道をそのまま降りるのも良いですが、富士山をもう少し近くで眺められる乙女峠まで足を伸ばし、乙女峠バス停の方へ下山するのもおすすめ。路線バスが運行しているため、帰り道もスムーズです。
下山後は、ぜひ箱根の日帰り温泉などを利用して登山の疲れを癒してくださいね!
「塔ノ岳(とうのだけ)」は、神奈川県の丹沢山塊に位置する標高1491mの登山スポット。表丹沢エリアでは最も標高が高く、登山道や山頂からは晴れていれば富士山が眺められます。
周辺の山々や相模湾、ふもとの街並みなど、バリエーション豊かな景色も見どころ。山頂は360度のパノラマ絶景が広がっているため、飽きずに眺めていられます。
塔ノ岳は、単調でややキツい階段状の登り坂があるものの、よく整備されている山域のため、初心者のレベルアップや、久しぶりに登山をする人の足慣らし、アルプス登山前のトレーニングなど、さまざまな目的でおすすめしたい山です。
また、電車やバスでのアクセスが良いのも人気の理由。休日にサクッと日帰り登山をするのにぴったりです。
秋から春のはじめにかけては、夕日が富士山頂の中心に沈んでキラリと輝く「ダイヤモンド富士」が見られることでも知られています。タイミングが合えばぜひ鑑賞したい景色です。
山梨県にある「大菩薩嶺(だいぼさつれい)」は、標高2057mの日本百名山。爽快な稜線歩きができることで人気の山ですが、晴れていれば稜線上や大菩薩峠と呼ばれるスポットから美しい富士山が見られます。
近くにある大菩薩湖越しに富士山や南アルプスの山々が見られるのも特徴。趣深い雰囲気を楽しむことができます。特に秋冬は絶好のシーズン。空気が澄んでいるため、富士山や周辺の景色がクリアに見えやすいのです。
今回紹介した中では最も標高が高い山ですが、最短でのコースタイムは3時間半ほど。公共交通機関を使って登山口に行きやすいのも人気の理由です。下山後は温泉やキャンプを楽しんだり、市街地まで足を伸ばして観光を楽しんだりと、他のアクティビティと合わせて休日を楽しむのもおすすめです。
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