連載
» 2007年02月21日 12時00分 公開

間違いだらけのデータセンター選択(8):データセンターのサービスを上手に使う (1/3)

データセンターは機器の設置場所を提供するだけでなく、ユーザーを支援するためのさまざまなサービスを提供している。料金体系を含めてこれらのサービスを事前に活用し、上手に利用したい。

[近藤 邦昭,まほろば工房]

 データセンターの基本的なサービスは、ラックやスペースといった、機器の設置場所の貸与と、設置される機器のための環境整備です。しかし、データセンターではほかにも、そこで働く作業者のためや設置した機器の安定運用のために、さまざまなサービスを行っています。そこで、今回は、これらデータセンターで提供されているサービスをまとめて紹介します。一般的なものだけでなく、個々のデータセンターが独自に行っているサービスも含めて紹介します。

 データセンターの基本的なサービスは、サーバレンタルやホスティングです。今回の連載では、ホスティング、つまりサーバなどの機器を設置するためのラックなどのスペースを貸し出すサービスにフォーカスしていますから、ここではホスティングに関するサービスについて説明します。

 データセンターではさらに、ホスティングサービス顧客に対して、設置機器の運用をスムーズに行うための付加的なサービスを提供しています。付加的サービスには、データセンターに機器を設置し、それらの機器を運用するための管理サービスと、さらに高度な独自サービスの2種類があります。

 高度な独自サービスの内容はデータセンターによって異なるため、ここではまず、ホスティングの基本的なサービスと、付加的サービスのうちの管理サービスについてまとめます。

データセンターの基本的サービス

 データセンターの基本的サービスは機器設置場所を提供することですが、提供方法にはいくつかの種類があります。これに、設置する機器を維持したりするためのいくつかのサービスを含めたものが基本サービスといえます。これらを表1にまとめました。

ラックレンタル 1架単位で貸し出し
ラック分割貸し出し
スペースレンタル
ネットワークサービス インターネット接続
センター内相互接続
他社へのインターネット接続
管理回線の敷設
電源関連サービス 副電源増設
電源容量増設
200V AC電源提供
48V DC電源提供
表1 データセンターの提供する基本的なサービス


 機器設置場所の提供方法は、ラックスペースレンタルとスペースレンタルに大きく分類できます。

 ラックスペースレンタルは、1架単位でラックを借りるタイプのものと、ラックを分割して(4分の1ラックなど)借りるタイプのものがあります。これらは設置する機器の台数などに応じて選択が可能です。

 スペースレンタルは、データセンターの一部を床面積やケージ(囲い)などで分割された空間単位で借りるサービスです。あらかじめラックが設置されている場合もありますが、大規模なストレージ装置や、ブレードサーバシステムなどには、ラックに設置するのではなく床に固定するタイプのものがあり、これらを利用する際にはスペースレンタルが便利です。

 設置された機器は、ネットワークを接続し、電源を供給することで初めて稼働します。

 ネットワークサービスとしては、インターネット接続サービスが基本中の基本として提供されますが、それ以外にセンター内のケーブリングやパッチパネルを経由して、センター内のほかの業者と相互接続が行えるサービスもあります。

 また、設置するデータセンターが接続している以外のプロバイダと接続するために回線を引き込んだり、自社の管理ネットワークに接続するための専用回線を敷設したりする場合の回線敷設の代行サービスなども、機器を設置する際に検討する必要があります。

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