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» 2007年11月09日 00時00分 公開

情報システム用語事典:SQC(えすきゅーしー)

statistical quality control / 統計的品質管理

[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 品質管理の方法の中で、統計的手法を用いて用いるもの。製品の1つ1つの品質ではなく、生産工程全体(材料・機械装置・作業・製品)を対象として品質特性を測定し、その分布(ばらつき)を見て管理を行う。品質特性が規格に対する適合/不適合として設定されている場合は、良品率/不良率で表現される。

 20世紀初頭、工業生産による製品品質は工員による熟練の技と検査に依存していたが、1920年代に米国・ベル研究所のウォルター・A・シューハート(Walter A. Shewhart)が大量生産における製造品質を一定にする方法として、統計的方法の利用を発案したことが発端とされる。その実際には、第二次世界大戦に際して軍指導の下、米軍需産業界において適応されるまで実施されなかった。

 戦後、日本を占領した米軍(GHQ)は、無線使用ではソ連に通信を傍聴されることを懸念し、日本の有線通信インフラの品質を向上するため、軍事機密ともいえたSQCの手法を日本の通信機器製造業者に移植することを決意。一方、敗戦の原因を「米軍の物量作戦」「科学技術の敗北」ととらえていた日本の産業界でも、エドワーズ・デミング(W.Edwards Deming)博士らを招へいして、統計的手法に基づく品質管理に積極的に取り組み、やがてこれらの活動が日本型品質管理(TQC)へと発展する。

 なお、このシューハートの流れとは別に、日本では1920年代に東京電気(現・東芝)の石田保士が、カール・ピアソン(Karl Pearson)の手法を電球製造に導入するという先駆的例があった。

参考文献

▼『日本的経営の興亡――TQCはわれわれに何をもたらしのたか』 徳丸壮也=著/ダイヤモンド社/1999年


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