連載
» 2007年11月13日 12時00分 公開

The Rational Edge:自己管理型チームの利点と弱点/パート3:役割とポリシー(前編) (1/3)

The Rational Edgeより:現代のソフトウェア開発作業のガバナンスに対してIBM Rationalが推奨するアプローチをカバーする連載の第3回となる本稿では、高効率ソフトウェア開発ガバナンスで選定される役割と責務、そしてポリシーと基準を紹介する。

[Scott W. Ambler, Per Kroll,IBM]

 本連載のパート1「開発プロジェクト『統治』のピンポイント解説」では、高効率ソフトウェア開発ガバナンスを紹介し、プロジェクトごとの成功に必要な組織と利害関係者のコラボレーションに加え、高効率ガバナンスの目的と原則を説明した。また、パート2「反復開発の『ここはぜひカバーしたいポイント』」では、高効率ソフトウェア開発ガバナンスに絶対不可欠なプロセスと基準を取り囲む手法に重点を置いた。そして今回のパート3では、高効率ソフトウェア開発ガバナンスで採用しなくてはならない役割と責務、そしてポリシーと基準を説明してシリーズを締めくくる。

ALT 本記事は、IBM developerWorksからアットマーク・アイティが許諾を得て翻訳、転載したものです。

 「役割と責務」というのは、特定作業の実行権限を持つ担当者、人事によるこれらの責務支援方法、そしてチーム組織がITアーキテクチャをサポートし、その価値を高めるために必要な方法の定義の意味で使っている。また、「ポリシーと基準」とは、特に「統合ライフサイクル環境」に対応したソフトウェア開発作業全体での首尾一貫した運用をサポートする指針の定義、IT資産の管理、そして進化し続けるビジネス要件を支える急激な変化を可能にする疎結合アーキテクチャの利用を意味する。

役割と責務

 アジャイルソフトウェア開発の最初の真価が「プロセスとツールを超えた人と対話」 (アジャイルソフトウェア開発の価値についてはwww.agilemanifesto.orgに投稿がある)で、今回のフレームワークではこれを選定している。こと開発ガバナンスに関しては、コントロールしようとしたり、直接管理するのではなく、ITエキスパートが効率的なコラボレーションを実現可能にすることを重視すべき点で、われわれの経験は同じようなものとなっている。このカテゴリの手法は、誰が責任を持ち、誰が権限を持ち、誰に報告すべきかを明確にしながら開発を実現することに重点を置いている。手法としては以下のようなものがある。

  • 自己管理チームの推進(前編で解説)
  • 人事のポリシーとITの価値の適合(中編で解説)
  • チームの構造とアーキテクチャの適合(後編で解説)
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ