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» 2008年06月03日 00時00分 公開

業務アプリの「ロングテール」問題に対する解とは?:ALMベンダのセレナ、「ビジネスマッシュアップ」を提唱

[吉村哲樹,@IT]

 セレナソフトウェアは6月3日、事業戦略説明会を行い、同社が提唱する「ビジネスマッシュアップ」とそれに関連する製品・サービスについて説明を行った。

 セレナソフトウェアは米国に本社を置き、アプリケーション開発の構成管理ツール分野で実績を持つソフトウェアベンダ。日本国内でも主に組み込みソフトウェア業界で多くの導入実績を持つ。

 現在同社が注力する「ビジネスマッシュアップ」の背景について、同社 シニアバイスプレジデントのレネ・ボンバーニ(Rene Bonvanie)氏は「一般的に企業のIT部門は、大規模で複雑なアプリケーションの構築にリソースを投入する。その結果、ユーザーが必要とする小規模で単純なアプリケーションの構築は遅々として進まない。このようなアプリケーションの『バックログ』が多く積み残されている状態を、われわれは『アプリケーションのロングテール現象』と呼んでいる。こうしたアプリケーションをIT部門の手を煩わせずに、ユーザーが直接簡単に構築できる仕組みが『ビジネスマッシュアップ』だ」と説明する。

写真 Mashup Composerのデモ画面

 ユーザーは、同社が無償で提供する開発ツール「Mashup Composer」を使って業務フローを定義し、業務コンポーネントを「マッシュアップ」することでアプリケーションを構築する。定義されたワークフローの実行はサーバ製品「Mashup Server」の実行エンジンが行う。さらに、アプリケーションの運用管理やログ管理などを行うツールも用意する。これらの技術はすべて、同社がこれまで構成管理ツールで培ってきたもの。

写真 セレナソフトウェア シニアバイスプレジデント レネ・ボンバーニ(Rene Bonvanie)氏

 さらに同社は、ユーザーがアプリケーションを構築する際に使用できるワークフローのテンプレートや部品を流通させるためのコミュニティ「Mashup Exchange」も運営する。同社 日本支社 リード リサーチャーの川岸達之氏は「Mashup ExchangeからダウンロードしたワークフローをMashup Composerでカスタマイズして、実装・実行する。あるいは、SaaSのサービスを組み込むことも可能。こうしたビジネスマッシュアップによるアプリケーション構築スタイルで、社内ITの効率性・生産性は大幅に向上する。さらに、アプリケーションの構成管理、ログ管理といった機能を提供することで社内IT環境を可視化し、ITガバナンスの確立にも寄与する」とビジネスマッシュアップのメリットを強調する。

写真 セレナソフトウェア 日本支社 リード リサーチャー 川岸達之氏

 同社は、5月30日からビジネスマッシュアップの各種製品・サービスの国内販売を開始。さらに今後、サーバ機能をSaaSとして提供する予定だという。

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