Webに対する「ユーザーの不快指数」示す、コンピュウェア顧客サイトを無料で調査、レポートするキャンペーン

» 2009年01月20日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 日本コンピュウェアは1月20日、同社のITサービス管理ソフトウェア「Vantage」を使い、顧客のWebサイトの実際のパフォーマンスを無料で調査する「EUE体験キャンペーン」を始めると発表した。Webサイトにアクセスしたエンドユーザーの実際の体感(エンドユーザー・エクスペリエンス:EUE)を知ることができ、ボトルネックの効果的な解消につなげることができるという。

 申し込んだ顧客のWebサイトにVantageを使ってコンピュウェア側からアクセスし、エンドユーザーが感じるパフォーマンスを計測。取得したデータを元にコンピュウェアがサンプルレポートを作成し、Webサイトの問題点を指摘する。Webサイト側の準備は不要で、エージェントレスで調査可能。調査、レポートは無料。キャンペーンが終わる3月末までに、20社程度の利用を見込んでいる。

 レポートで報告されるのは、遅いWebアプリケーションによって影響を受けるユーザーの割合や、性能が低下したトランザクション、キャンセルされたトランザクションから導き出す「ユーザーの不快指数」、遅いページコンポーネントなど。それぞれグラフで表示され、直感的に問題が理解できるようにする。

レポートのサンプル。トランザクション別のパフォーマンスを示す

 VantageはWebサイトだけではなく、バックエンドのシステムやアプリケーションのパフォーマンス分析も可能なソフトウェア。コンピュウェアはWebサイトの調査を切り口に、そのほかのソリューションも顧客に提案する考えだ。コンピュウェアの第一営業部 部長 丸山智之氏は、「ITシステムの管理者からは分からないユーザーの体感を示し、ユーザーとIT部門とのギャップを理解してもらうことができる」と話した。

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