セールスフォース・ドットコムは4月14日、コンビニエンスストア大手のローソンが、セールスフォースのクラウド・プラットフォーム「Force.com」に情報システムを移行させたと発表した。
移行させたのは、これまでLotus Notesで利用してきたアプリケーション。Force.comでWebアプリケーションとして再構築し、情報を一元的に管理できるようにした。Force.com上のアプリケーションについては今後も拡張するという。
Force.comを使うことで文書ファイルも含めて関連性のある情報を一元管理可能になる。定量情報だけでなく、定性情報もグラフにして可視化できるなど、従業員の生産性向上への寄与も期待している。
ローソンの常務執行役員 CIO ITステーション・ディレクター 横溝陽一氏は「“マチのコンシェルジュ”として、お客様に選ばれるローソンになるためには、マーケットの変化、消費者ニーズの変化に、柔軟かつスピーディに対応することが不可欠」と指摘。
そのうえで、「この経営課題に対応するためには、1ベンダーですべてのシステムを構築する従来のオンプレミス型のシステムでは時代遅れと言わざるを得ない。世の中は、さまざまなところで磨かれたアイデアを柔軟に組み合わせることができる、Force.comのようなクラウドコンピューティングに、確実にシフトしている」としている。
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