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» 2010年11月25日 00時00分 公開

開発や運用、保存などフェイズごとにサービスを展開:ウイングアーク、帳票クラウドの詳細を発表

[大津心,@IT]

 ウイングアークは11月25日、プライベートイベント「ウイングアーク・フォーラム 2010 in 東京」を開催。同社では2〜3年前からSaaS/クラウド分野に注力しており、基幹系システムの帳票をクラウド化する事業化を進めてきた。今回のイベントでは、その一環として推進している「帳票クラウド」の詳細を発表した。

谷口氏写真 ウイングアーク 営業統轄本部 SVF戦略室 室長 谷口功氏

 同社は8月に帳票ソリューションの最新バージョン「SVF バージョン9」をリリース。クラウド化に向けた各種の機能追加が行われたという。ウイングアーク 営業統轄本部 SVF戦略室 室長 谷口功氏は、帳票クラウドについて「SVFはソフトウェアパッケージだが、クラウド化に当たってはクラウドサービスとクラウド環境の両方に適用できる“ハイブリッド型”のソフトウェアを目指す」と説明。帳票クラウドは、「帳票クラウド for 開発」「帳票クラウド for 運用」「帳票クラウド for 保存」「帳票クラウド for 連携」「帳票クラウド Monitoring」の5つで構成されるという。

 「帳票クラウド for 開発」は帳票の開発フェイズを担うもので、従来開発機すべてに開発ツールを各PCにインストールしなければならなかったものを、クラウド上で複数のエンジニアやデザイナーが共有しながら開発できるようにするもの。「ツールをインストールしなければならなかったので、台数に制限があったり、最近増えているオフショア開発が容易にできなかったり、と従来型では不便な面もあったが、クラウドではこれを解消できる。開発テストも、テスト機を用意せず必要な時だけ必要なだけテストができるので、非常に有効性が高い」(谷口氏)と説明した。

 「帳票クラウド for 運用」は、ピーク時に集中しがちな帳票の処理をクラウド上で行うというもの。通常、帳票システムは月末など、定期的なピーク時の処理能力に合わせて構築するが、逆に閑散期にはそれらのリソースはほとんど使われていない状態で無駄も多い。帳票クラウド for 運用では、クラウド上で運用するため、ピーク時だけ利用してリソースを効率的に使えるほか、海外からのアクセスも容易になるため、メンテナンス費用も削減できるという。

 「帳票クラウド for 保存」では、クラウド上で帳票データを一元管理する。帳票データをクラウド上で保管するだけでなく、定期帳票の長期保存や、保存データの再利用なども容易に可能になるとした。「帳票クラウド for 連携」は、ほかのASP/SaaSからの帳票出力を連携して実現する機能。クラウドに対応したパッケージソフトの帳票機能を帳票クラウドとして組み込むことも可能だという。

 「帳票クラウド Monitoring」は、帳票クラウド内の各種状況を把握し、帳票処理の経過状態を把握するためのモニタリングソリューション。帳票クラウドの各機能の状況をグラフ表示などによって可視化するという。

デモイメージ写真 「帳票クラウド for 開発」のデモ画面。ブラウザ上であっても通常の開発ソフトと同等以上の機能を提供するという

 その後行われたデモでは、「○○の機能はエンジニアA氏だけ利用可能」「エンジニアB氏は△△の機能しか利用できない」といった権限設定をしたうえで、Web上で複数のエンジニアが1つの帳票を共同で作成した。その際、履歴管理もできるうえ、オフショアサイトのエンジニアとも容易に共同作業が可能だという。ウイングアーク 営業統轄本部 SVF戦略室 アシスタントマネージャー 松下信一氏は、「帳票クラウド for 開発は、簡易伝票作成ソフトではなく、SVFX-Designerと同等以上の機能を保証する本格的な帳票開発ツールだ。しかも、クラウドのメリットを享受できる」と解説した。

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