日立東日本ソリューションズは3月9日、同社のプロジェクト管理システム「SynVizシリーズ」と、基幹システムやERPなど一般的な社内システムとの連携を実現する「データ連携オプション」を提供開始すると発表した。「受注情報システムなどの社内システムと、それに対応するプロジェクトを管理しているSynVizをデータ連携させたい」といったユーザーの声を受けて開発した製品で、プロジェクト管理関連データの、より効率的かつ柔軟な活用を実現するという。
これまで、他システムのデータをSynVizで利用するためには、SynViz用にデータを準備して人が入力する、逆にSynViz側で作成したデータを他システムに反映する際にも、他システム用にデータを準備した上で人が入力する必要があった。しかし、本製品によってそうした手間がなくなり、システム間でのスピーディかつ確実なデータ活用が可能になる。
例えば、「社内システム内の受注情報を基に、プロジェクトを自動作成する」「プロジェクト管理の情報と見積もり/原価システムを連携させる」「SynVizのプロジェクト情報から自社用の業務帳票を作成する」「Synvizに蓄積されたプロジェクト関連データを他システムで分析する」など、情報活用の利便性が大幅に拡大する。入力の手間やコストを削減できるほか、入力ミスなどのリスク低減にもつながるという。
なお、同社では、これまでにプロジェクト管理システム「SynViz/PJ」、成果物管理システム 「SynViz/DM」など、シリーズ製品のラインナップ拡大、バージョンアップを実施。2011年2月にも各プロジェクトや部門間の日程調整、可視化を実現する「部門間大日程調整支援システム SynViz/EP」(シンビズ・イーピー)をリリースしたばかりだが、今回の「データ連携オプション」はこれらのSynVizシリーズ全てに対応する。
同社では、「従来、プロジェクト管理のデータを他システムで活用したり、他のシステムで使っているデータをSynvizに反映させたりするためにはひと手間かかっていたが、本製品により手間を省けるほか、システム間での情報活用をタイムラグなく確実に行えるようになる」とコメント。他のシリーズ製品同様、本製品についても「ユーザー企業における確実・効率的なプロジェクト管理や、関連情報の柔軟な活用に貢献していきたい」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.