進化は、ネットワークへ~ DivX対応マルチメディアプレイヤー「DVX-500」(2/2 ページ)
コンテンツは、ENTERキーで選択すると1ファイルのみの再生となる。コンテンツ間の移動という概念はなく、いちいち再生するファイルを指定する必要がある。ただし、ENTERキーの代わりにRep(Repat)キーを押すことで、フォルダ内のファイルを一括再生可能。この場合は、Previus/Nextキーで前後のコンテンツに移動することもできる。もう少々、柔軟性がほしい所だが、シリーズ物の映像を再生する、アルバムを再生するといった利用スタイルなら問題はないだろう。
DivXフォーマットは、5.11でエンコードしたものを中心にチェックしたが、基本的にエンコード時に“Quarter Pixel”を有効にしたファイル以外は問題なく再生できた。また、筆者の手元で比較的古い時期にエンコードしたMS-MPEG4+MP3フォーマットのファイルは、コマ落ちのような症状も散見されたが、多くが再生可能であった。
気になったのは、一覧などでの情報量だ。ファイル名の表示は28バイトが上限のようで、日本語ではわずか14文字となる。長いタイトル名+話数といった命名ルールだと、一覧からは何話なのか分からない。また、2バイト処理の問題か、日本語混じりのファイル名では先頭の数文字しか表示されないというケースもあった。
この問題に加えて、ファイル一覧ではファイル名で並んだ表示になるため、シリーズ物の動画ファイルなどは命名ルールをしっかりしておかないと、話数順に並んでくれず、再生しないと内容が分からないという問題も発生する。この点は、DVX-500のみではなく同種の製品のほとんどが抱える問題だが、今後の改善を望みたいところだ。
大画面でも不満ない画質を実現
やはり気になるのは、画質。今回は、筆者宅の一般的と思われる環境(29インチモニター)に加え、編集部のS氏宅にお邪魔して、プロジェクターでの再生も試みてみた。同時に、標準的なテレビでの視聴チェックも行っている。
PCでの再生と比較すると、ハードウェアデコーダーを持つ製品の傾向ともいえるが、非常に見やすい。一定のシャープさを維持しつつ、ノイズ感の少ない表示を実現している。コンテンツ側でビットレートが足りず発生する、ブロックノイズなどまで打ち消してくれるわけではないが、全体にすっきりとした印象だ(日常的にPC+液晶ディスプレイで映像再生を行う、筆者の感覚的なずれもあるとは思うが)。
プロジェクターでの表示はどうだろうか。50インチ程度まで表示サイズを拡大したが、大きな破綻は感じなかった。コンテンツ次第の部分もあるが、大画面での視聴にも十分耐えるだろう。少々色乗りが浅いのでは、という印象も受けたが、同時にテレビ表示させた画面ではむしろ色乗りはリッチな方向で、プロジェクター側の特性だったようだ。他製品と比較したわけではないが、このクオリティならば、AV機器の一部として導入しても不満はないだろう。
価格も魅力のマルチメディアプレイヤー
DVX-500の魅力をもう一つ挙げると、直販ならではの価格だろうか。直販サイトでの価格は、2万2800円となっており、従来のネットワーク専用、もしくはDVD/CDメディア専用のDvix対応プレイヤーと比較してもプラス5000円程度。どうせ買うなら……と思わせる程度の価格差しかない。
ほぼ同程度の機能を持つ製品として、アイ・オー・データ機器の「LinkPlayer」(http://www.itmedia.co.jp/broadband/0312/26/lp16.html)がある。こちらはWindows Media Videoフォーマットを再生するためのユーティリティが付属しており、DVD-D出力を備えるほか、無線LANカードも装着する。
もっとも、LinkPlayerで対応する無線LANは、IEEE 802.11bのみ。実効スループットから見て、実用性に疑問符も残る。LANポートを利用するブリッジタイプの無線LANクライアントにも、802.11g/a対応の製品が登場しつつあるから、こちらを利用した方が実用的かもしれない。
DVX-500は、競合製品と比較して付加機能こそ控えめだが、価格や操作性といった点ではアドバンテージを持つ。PC内のデジタルコンテンツをリビングで再生したいと考える人とって、非常に魅力的な製品といえるだろう。
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