「電脳ジャンバー」という商品がある。従来品はすでに紹介済みだが、この電脳ジャンバーがこのたびVersion3に“進化”を遂げた。
電脳の証、PAN(Personal Area Network)機能もそのままに、最新版はこれまで16個だったポケットが31個に強化。生地の素材も変更された。早速着用して手軽なウェアラブルを体験してみることにしよう。
この「電脳ジャンバー Version3」は米SCOTTeVEST社の製品。31個のポケットを備え、散らかりやすい電脳小物を完璧に収納してくれる。国内ではpocketgamesが販売を手がけている。
もちろん、電脳ジャンパーというからには、ポケットが多いただのジャンバーと侮ってはいけない。内側にはポケット間でケーブルを通すためのスペースも設けられており、ポケットにしまった携帯電話にハンズフリーフォンを装着して、襟から出したりといった使い方も可能。
この仕組みをもって「PAN(パーソナルエリアネットワーク)内部配線システム」と呼ぶそうだ。イメージとしてはこんな感じ。
素材は、表地がテフロンコーティングのナイロンで、裏地はポリエステル。生地はあまり厚ぼったい感じのものではなく、ジャンバーといっても軽やか。袖とフードは取り外し可能なので、春先などでも十分使える「3シーズン対応」なのだそうだ。あまりゴテゴテした感じではないところに好感が持てる。
ちなみに、SCOTTeVESTはこうしたジャンバー型の製品を始め、ジャケット型の「TEC Sport Jacket」や、イヤホンが固定できる電脳キャップ「TEC Hat」などさまざまな電脳グッズを発売している。ウエアラブルガイなら注目のメーカーだ。
電脳ジャンバー(長いので以下電脳)を羽織る。筆者が春先に着るCOLUMBIAのナイロンジャケットに近いフィーリング。軽くてなかなか。天気によってはスタンドネックがやや暑く感じられるが(何しろ試した日が季節外れの夏日だったのだ)、これも襟の裏側に収納されているフードも取り外せばいい。
電脳でまず気になるのはポケットの数だ。本当に31個もあるのか。1、2、3、4、……。細かくカウントしていくと、本当に31個あった。ペン差しがあったり、ポケットを内部で仕切るなどやや力業の部分も見受けられるが、それでもこの数は驚異的。
では、いつも筆者が服のポケットやカバンなどに入れて持ち歩いている小物を電脳に詰め込んでいこう。
財布、携帯電話、アパートの鍵、タバコ、ライター、iPod……思いつくままに入れていく。両襟の端にはイヤホンなどのケーブルを通すループもついており、服の内側でケーブルがバタつかない。PANと組み合わせれば、効果は倍増だ。
ここまでで、普段、服のポケットで持ち運ぶものはすべて電脳に収納できた。となると、次に収納すべきは仕事道具。
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