日立製作所は4月22日、DVD-RAMの16倍速記録が可能な技術を開発したと発表した。日立製作所が記録技術を、日立マクセルが新材料を利用した相変化記録膜を開発、近くDVD Forumに規格提案を行なう。2005年をめどに実用化をめざす。
日立製作所は、光通信の技術を応用した高速記録波形発生回路を新開発。記録用レーザーの変調精度を従来比5倍以上に向上させ、16倍速記録を可能にした。
日立マクセルはビスマス・テルル系合金をベースにした「ビスマス系相変化記録膜」を開発。従来のアンチモン・テルル系合金をベースの材料を使用したメディアで高速記録する場合よりもデータ寿命が長く、低速から高速まで安定した記録が可能だという。
両技術を使ったDVD-RAMの16倍速記録実験では、ジッターは約9%、データ消去比は25デシベル、搬送波対雑音比(C/N比)は52デシベル、ビットエラーレートは100万分の1以下となり、両社では、実用化にめどが立ったとしている。
現在、DVD-RAMの最大記録速度は3倍速。
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