米VISA Internationalは、最近の取引や口座残高などをチェックできる小さなスクリーンをクレジットカード本体に組み込もうと実験を進めている。サンフランシスコで開催のFlexible Displays & Electronics 2004で、同社グローバルコンシューマー戦略担当副社長のデボラ・アーノルド氏が将来のクレジットカードについてプレゼンテーションを行って明らかにした。
VISAのクレジット/デビッドカード保有者は世界に12億人。そのうち約10%が既にICカードに移行している。こうしたICで保管されている情報を、カード表面上の小さなスクリーンに表示できるようにしようという計画。
VISAでは、向こう1年ほどで、このデバイスの試作品を完成させたい考えだが、未解決のセキュリティやほかの技術的問題があるため、この手のカードが広く利用可能になるにはまだ数年かかるかもしれないとしている。またアーノルド氏は、初期のデザインに使われている液晶ライクなスクリーンは、壊れやすく毎日の利用には向かない、と言い添えた。
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