ITmedia NEWS >

ビデオや写真も再生可能になったNet-Tuneプレーヤー「NC-501V」レビュー(2/2 ページ)

» 2004年05月19日 13時53分 公開
[浅井研二,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 本体が起動すると、メインメニューには「VIDEO」「MUSIC」「PHOTO」が並ぶ。リモコンのカーソルボタンを押して、いずれかを選択し、Enterで決定すれば、各コンテンツのリスト一覧が呼び出せる。

 また、設定画面はリモコンのSETUPボタンを押せばいい。セットアップメニューには、「オーディオ/ビデオ設定」「ネットワーク設定」「Net-Tune設定」「ユニット情報」「ファームウェアアップデート」があるが、前述のビデオ出力、およびオーディオ出力(デジタルのステレオ/ビットストリーム切替)のほかは、特に気にする必要はないだろう。

画面 ビデオを再生。フォルダやファイルの情報がオーバーレイで表示されている。音声切替を実行すると、ステレオ、モノ右、モノ左を切り替えられる

 VIDEOメニューでは、ビデオファイルとして登録したフォルダの一覧が表示される。また、登録したフォルダ内にサブフォルダが存在する場合は、それも一緒に並ぶ。ファイルを選んで決定すると、画面の上下に半透明の情報表示エリアがついた状態でビデオが再生。上のエリアにはフォルダ情報のほか、再生・停止・早送りなどの状態、下のエリアに表示されるのはファイル情報だ。もちろん、この表示は5秒ほどで自動的に消え、その後はEnterキーを押せば、オン/オフできる。

 ビデオの再生は、映像もなかなか鮮やかで、たしかに操作も快適だ。早送り/早戻し(各5段階)、およびスロー再生が可能で、なによりそれぞれの切り替えにさほど待たされることがないのが特徴といえる。ただし、Net-Tuneでは音楽再生に関しては、音を聴きながらの早送りが可能なのが売りだが、ビデオ再生時の早送りでは音は出ない。まあ、ビデオの場合は映像を確認しながら早送りするものなので、必要ないといえる。

画面 MUSICメニューでアーチスト一覧を表示。「アルバム」に対応する緑ボタンを押せば、選択中のアーチストのアルバム一覧へ移る

 MUSICメニューでは、アルバム、アーチスト、ジャンル、そして、プレイリストから選んで一覧表示が可能。アーチストを選んだ場合、そのまま決定するとアーチストの曲が全表示されてしまうが、リモコンの緑ボタンに「アルバム」が割り当てられており、そのアーチストのアルバム選択へ移動できる。

 ジャンルに関しては、さらにアーチストを選択するのではなく、そのジャンルに分類された曲がアルファベット順に一覧表示される。かんじんの音質面はというと、これは上々。光デジタルも用意されているが、アナログ接続でも満足の行く品質を得られる。ただ、曲間で3秒ほども無音が入ってしまうのはいただけない。

画面 JPEG写真を表示。「切替間隔」に対応する緑ボタンを押すと、スライドショーの表示切替速度を変更可能だ

 PHOTOメニューは表示品質はいいのだが、大量の画像を扱うには操作性がいまいちよくない。特にフォルダを選択した状態で再生ボタンを押したら、そのままフォルダ全体のスライドショーを開始してほしいのだが、わざわざフォルダを開き、ファイル一覧を表示してから再生ボタンを押さなければならない。そのほか、ズーム機能もやはりあったほうがいいだろう。また、これはVIDEOやMUSICでも同様だが、リモコンに数字キーがあるのに、数字入力でのショートカットができないのは不思議だ。

 全体的に見て、映像や音声の質の高さ、再生制御の快適さ、操作への反応のよさは確保しているのに、一方で、メニューの呼び出し方などが最適化されていなかったり、動作に多少不安定な部分が残っていたりするのが気になった。未実装機能の追加に関して、ファームウェアアップデートでの対応が確約されているようだが、その際には、動作の安定や操作の最適化も考慮してほしいと思う。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.