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「3年間は不変、備長炭も使用」――ケンウッド、値ごろな“匠”のカーオーディオ

» 2004年05月20日 21時20分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 ケンウッドは5月20日、同社の原音再生技術を駆使しながら値ごろ感を出したカーオーディオ「Emotional Sound Series(エモーショナル・サウンド・シリーズ)」を発表した。「当社の音質マイスターがセッティングした最高級の音質。3年間はモデルチェンジを行わない当社の自信作」(同社)

 第一弾として、カーオーディオレシーバー2モデル「K-CD01」「K-WD01」とスピーカー「K-ES01」を6月中旬から発売する。価格はCDレシーバーのK-CD01が6万8250円、CD/MDレシーバーのK-WD01が8万9250円、16センチカスタムフィットスピーカーのK-ES01が4万4100円。

photo CDレシーバーのK-CD01

 レシーバー2モデルの開発は、音質を専門的に研究している当社の“音の最高責任者(音質マイスター)”が担当。DACには高音質で定評のあるBurr-Brownブランド(Texas Instruments)の高性能24bitD/Aコンバーターを左右独立で使用することで左右チャンネル同士の電気的干渉を大幅に抑制した。

photo CD/MDレシーバーのK-WD01

 また、カーオーディオならではの中点電位設定のバラツキを専用回路によって統一化した「独立中点回路システム」、材料1つから吟味したアナログ出力コードや特注の電解コンデンサーなど、“匠の目”で厳選したコンポーネントパーツが使用されている。

 さらに基板の配置や基板上を流れる電流の抵抗値までも考慮した音質セッティングを実施。デザイン面ではアルミパーツを採用して、上質感/高級感/重厚感を演出している。

“硬”の備長炭と“柔”のザイロンでなめらかな音色に

 K-ES01は、今回のレシーバー2モデルのために開発された16センチ径のカスタムフィットスピーカー。ウーファー部の振動板に業界で初めて「備長炭」を採用。ポリプロピレンをベースに、優れた弾性率と強度を誇る有機繊維「ザイロン」と備長炭をバランス良く融合させて振動板を形成した「BINCHO-TAN Plus ZYLON Hybrid PP Cone」を搭載した。

 「硬い備長炭としなやかなザイロンの組み合わせで、かつてない、なめらかな音色を再現できた」(同社)

photo 16センチ径のカスタムフィットスピーカー「K-ES01」

 ウーファーにはそのほか、強力な磁力と温度による磁気特性の変化が少ない「ネオジウム磁石」、高剛性の「アルミダイキャストフレーム」や磁石の力を最大限に活用できる「スクエアボイスコイル」、「AFCダンパー」、ローレット方式のスピーカーケーブルターミナルなど、コダワリのパーツ/技術を採用。ツィーター部にも、高音質フィルムコンデンサー、チタニウム振動板、銅キャップ、アルミダイキャストケースなどをおごった。

 「これまで高音質なカーオーディオレシーバーは高価で“欲しくても手が届かない製品”だった。Emotional Sound Seriesでは、原音に忠実な最高級の音質と上質感あるシンプルなデザインを、手の届きやすい価格帯にした。オーディオの原点である“高音質”をカーオーディオマーケットに提案する」(同社)

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