日本マランツは、SACD/DVDプレーヤーの新製品「DV9500」を7月に発売すると発表した。新たにHDMI端子を搭載し、対応プロジェクターなどと組み合わせれば、映像の入り口から出口までのフルデジタル伝送が可能になる。価格は15万7500円(税込み)。
「DV9500」は、12センチメディアを幅広くカバーするユニバーサルプレーヤーだ。SACDマルチチャンネル、DVDビデオ/オーディオ、DVD-RW(ビデオモード)、ビデオCD、SVCD、オーディオCD、CD-R/CD-RW、ピクチャーCDに対応し、CD-R/RWメディアに記録したMP3やJPEGファイルの再生もサポートしている。
DVDビデオ関連の機能では、まずドルビーデジタル/DTSのデコーダーや「アドバンスト・プログレッシブ」回路が挙げられる。プログレッシブ回路は、2-3プルダウン方式にくわえ、動き適応型補間方式に対応。新開発のアルゴリズムによりジャギーを低減し、画像をシャープにするという。
また、D1/D2/コンポーネントといったアナログインタフェースにくわえ、今回はDVIを拡張したデジタルインタフェース「HDMI」端子を備えた。I/P変換やスケーリング部に10ビットのデジタル処理回路を採用し、480Pの映像信号を720Pや1080iにアップコンバートしてHDMI端子から出力することもできる。
このほか、216MHz/14bitのビデオエンコーダーをはじめ、最新のD/Aコンバーター「CS4398」を採用するなど「これまでのユニバーサルプレーヤーで培ってきた回路設計やノイズ対策技術をもって、あらゆる12センチディスクを再生するのに最適な環境を作り出した」(日本マランツ)。
ドライブには、「SA8400」で開発した独自のドライブメカモジュールをベースにDVD/SACD専用モジュールを新たに開発。シーラスロジックの最新DAC「CS4398」をフロント2チャンネル、サラウンドL/Rch、センター&サブウーファー用にそれぞれ1個ずつ、合計3個搭載するなど、オーディオ部にも注力した。ヘッドホン部にも独立したDACを設けたほか、ドルビーヘッドホンにも対応しているという。
インタフェースは、映像出力が前述のHDMIとD1/D2、コンポーネントが各1系統のほか、S映像×1系統、コンポジット×2系統を装備する。音声出力は、アナログ5.1chと光/同軸のデジタル出力が各1系統となる。
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