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Yahoo! BBモバイル、国内外6事業者とローミング

» 2004年06月30日 17時49分 公開
[記事提供:RBB TODAY]
RBB Today

 ソフトバンクBBは、公衆無線LANサービス「Yahoo! BBモバイル」を国内外6事業者とローミング契約を提携したと発表した。同時に、IEEE802.11g(WiFi)規格に準拠したモバイルゾーンや光ファイバ回線を利用した拠点を設置、順次拡大するという。

 IEEE802.11g規格は下り最大速度54Mbps、上り最大速度1Mbpsであるため、公衆無線LANサービスとして主流のIEEE802.11bに比べはるかに高速なインターネット接続が可能となる。公衆無線LANサービスでは、下り最大速度11MbpsのIEEE802.11bに変わり、下り最大速度54MbpsのIEEE802.11gへの移行が進んでいる。速度アップの流れは今後も加速しような気配である。

 相互ローミングする海外の事業者は、Boingo Wireless, Inc.(ボインゴ・ワイアレス・インク)、GoRemote Internet Communications, Inc.(ゴーリモートインターネットコミュニケーションズインク)、iPass Inc.(アイパス・インク)、T-Systems Internationalの4社。これらの事業者との相互ローミングにより、Yahoo! BBモバイルの利用者は海外1万ヶ所以上の公衆無線スポットとthe connexion by Boeing (SM)モバイルインターネットサービス機能を持つ航空機内でインターネット接続できるようになる。利用料は1分42円(税込)。逆に、これら海外無線LAN事業者の利用者も、日本でYahoo! BBモバイルゾーンを利用することが可能となる。なお、the connexion by Boeing (SM)モバイルインターネットサービスは別途、利用料が必要。

 国内では、定額制PHSデータ通信サービスを提供する京セラコミュニケーションシステムと日本通信の2社とローミングすることになった。これにより、両事業者の利用者はPHSとYahoo! BBモバイルゾーンの双方でインターネット接続することが可能となる。

 また、これらのローミングが実現することで、同社が提供する法人向けリモートアクセスサービス「B-R@S」(ビーラス)の利用者は、国内外で数多くのスポットを利用して自社内のネットワークにアクセスすることができるようになり、利便性が格段にあがることになる。海外拠点を持つ企業の採用を見込んでいるようだ。

 Yahoo! BBモバイルは、ファーストフードやファミリーレストランを中心に636ヶ所で無料試験サービスを提供している。同社では、2004年度中に大型ショッピングセンターやビジネスホテルなどを中心に5,000拠点まで拡大する予定でいる。