レビュー
D4端子搭載のスキャンコンバータを試す~バッファロー「SC-D4」(2/2 ページ)
PCからアナログRGBを、手持ちのソニー「KLV-23HR2」のD端子へケーブルを接続し、電源をつなげば準備完了。PCの電源を入れると、すぐに画面が表示される。この製品の対応解像度は640×480~1600×1200ピクセルまでで、BIOS画面でもすでにくっきりした映像を確認できた。しかし、これは最低解像度にすぎない。Windows画面でさまざまな表示モードを試してみよう。
まずは標準的な1024×768ピクセル(XGA)で、D1からD4までを確認してみる。D1/D2(525i/p)では、やはり細かい文字がつぶれている。読めなくはないという程度。それでも、コンポジット/Sでの接続に比べれば、ずいぶん見やすい印象だ。なぜかD2よりもD1のほうが一見してきれいなのだが、これはテレビ側の画質補正によるものか。次にD3(1125i)。画面が横長に引き伸ばされてしまった。ワイドテレビなので当然だが、D3/D4ではテレビ側でワイドモードの切替ができない。「SC-D4」側で切り替えたいものだが、どうやらそうした機能はないようだ。画面設定メニューにはTVモードで4:3/16:9の切替が可能だが、D1/D2のときにしか反応してくれない。
それでは、ということで、画面モードを1280×768ピクセル(1280×720にも対応)に変更してみる。D3ではインタレース特有のちらつきが気になり、小さな文字は見づらいが、D4(750p)では予想以上に鮮明(もちろん、PC専用ディスプレイほどではないが)で、文字も読みやすい。このレベルであれば、十分に実用的だろう。
ITmediaトップのロゴの右のチャンネルタブなどの小さな文字もすべて(無理なく)判読可能だ。試しに1920×1080ピクセルに上げてみたら、とりあえず表示された。しかも、小さな文字も判読できなくはないレベルだ。ただ、この場合、無理をすればという域は超えないので、1280×768(4:3なら1024×768)あたりにとどめておくべきだろう。DVD再生も試してみたが、動きに違和感もない。
画面設定メニューでは、「明るさ」「コントラスト」「シャープネス」が調整できる。ただ、少し赤に寄った派手な印象はあるものの、デフォルトでもおかしな色合いにはなっていないので、調整なしでも問題ない。問題は位置調整で、「水平」「垂直」ともにわずかな移動にとどまるので、使用しているグラフィックカードによっては、「SC-D4」の設定だけでは画面内に収められないこともあるかもしれない。また、表示サイズの調整はない(3種類のオーバースキャンのみ)。このあたりはテレビ、またはPC側の設定で調節せざるをえないだろう。また、「水平位置」「垂直位置」の設定は、いったん調整して保存しても、オーバースキャンやDモードの切替で失われてしまったり、メニューの操作性は全般によくない。
PCのグラフィックカードにコンポーネント出力が装備されているなら、こうした製品を購入する必要はない。また、テレビにDVIやアナログRGB入力があれば、そちらを使えばいい。しかし、アナログRGBをテレビへ出力する必要があり、しかも、テレビにD4対応端子が装備されているなら、「SC-D4」のようなスキャンコンバータを導入するのが最適といえるだろう。少なくとも画質にはそれなりに満足できるはずだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
Anthropic、自己複製AIの「兆し」を指摘 55ドルのTVボックス15台で26Bモデルが稼働
-
2
フランスのスーパー数百店舗で冷蔵設備にサイバー攻撃 温度が最高50度に上昇し食品大量廃棄に
-
3
PayPay証券、障害で日本株・ETFが売買できず 14日の予約注文も受付止まる 復旧めど立たず
-
4
国産AI「Sarashina」が無料で試せるWebサイト、ソフトバンク子会社が公開 6つのAIモデルが呼び出せるAPIも
-
5
JR東・京急・東武など鉄道7社、「磁気乗車券」廃止へ 27年春から「QR乗車券」に
-
6
相次ぐ情報漏えいの一因に「A2B攻撃」 公開アプリを解析し裏側のサーバを狙う手口、NICTが公表
-
7
AIが出力した「実在しない判例」を書籍に掲載→回収・絶版へ 琉球大教授が謝罪「研究者としてあるまじき失態」
-
8
情報漏えい深刻化に、東京都がサイバーセキュリティ強化へ 人員増強し関係機関と連携
-
9
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
10
「銀のさら」など、最大650万件の個人情報漏えいの恐れ アプリ注文も停止中 委託先サーバがランサム被害に
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR