CEATEC JAPAN 2004では、家電メーカー各社が次世代ディスプレイや革新的な新技術を搭載した大画面テレビを紹介している。
今回のCEATECで話題の1つが、次世代の大画面薄型ディスプレイとして期待されている「SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)」。SEDを展示したキヤノンと東芝の共同出展ブースは、“近未来の薄型テレビ”を間近で見られるとあって、連日多数の来場者がつめかけている。
ブースでは36インチのSED試作機の展示のほか、SEDの仕組みやプラズマ/液晶といった他方式の薄型ディスプレイとの違いを紹介。また、ブース内に設けられたSEDシアターでは、液晶/プラズマと並べての比較で高速応答性や色再現性といったSEDのメリットをアピールしている。
三菱電機は、今年5月に技術発表した「DLP超広角光学エンジン」を組み込んだ奥行き26センチの62V型DLPリアプロTVを参考出展している。
レンズと非球面ミラーを組み合わせることで最大画角を160度と大幅に広角化し、より斜め方向からの投写を行うことで薄型サイズを可能にする技術。5月の発表時にはフロントからの投射するデモのみでテレビのカタチをしたものはモックアップだったが、今回はリアプロTVのカタチに仕上げてきた。
表示デバイスにはDMD素子を使い、3000:1という高コントラスト比を出している。試作機は720p表示だったが、光学エンジンとしてはフルHD表示にも対応できる実力を持つという。民生向けリアプロTV製品への展開時期は未定とのこと。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR