同社の電子辞書は大きく分けて、使いやすさ・多辞書を追求した「エクスワード」と拡張性を備えた「エクスワード データプラス」の2つに分けられる。前者のなかにも「本格派タイプ」と「スタンダードタイプ」があり、本格派タイプもさらに外国語学習に焦点を当てた語学学習系と、家庭における紙の辞書に置き換わる据え置き型の生活・実用系などに分かれている。
XD-H6500はエクスワードシリーズの本格派タイプ/生活・実用系に属する製品。バランスの良い多彩な収録辞書とコンパクトなボディが特徴で、サイズは144.5(幅)×97.5(奥行き)×9.8(厚さ ミリ)・約235グラム。電源には単4電池2本を使用し、電池寿命は約150時間となっている。オートパワーオフ機能などの省電力機能も備える。
ボディは外板にアルミニウム合金パネル、内部に高強度フレームと緩衝材を配しており、これら堅牢性のための機能を総称して同社は「タフコット」と呼ぶ。タフコットが採用された本製品のボディ剛性は極めて高く、カバーの開閉できしむようなことも起こらない。
特にカバーパネル側の液晶部はねじれ方向の負荷にも強く、よほど乱暴な扱いをしない限り、カバンに放り込んで持ち歩いたりしても問題ないだろう。細かなことだが裏側にはゴム足もあり、電卓のように卓上で利用してもキー入力の際に滑ったりすることもない。デザインという意味ではエクスワードの本格派タイプは多くのモデルで外形およびキー配列がほぼ統一されており、本製品もその例にならっている。また、パネルの着せ替えが楽しめる「マイパネル」も利用可能だ。
キーボードはJIS配列準拠配列。キーも適度な押し応えがあり、入力に違和感をおぼえることもない。この辺りの加減は“電卓のカシオ”らしさの光るところだ。最上段に電源キーおよび複数検索やメニュー、各辞書アクセスできる辞典/モードキーなど使用頻度の高いキーが並ぶ。
中段にJIS配列キーとシフトキー、さらに下段に成句・複合語、用例・解説、熟語、ヒストリー、スーパージャンプ、文字サイズ、単語帳といった機能系キー。下段にはページ送りや戻るボタン、訳/決定ボタン、十字キーなど操作系キーが並ぶ。キーボード(特に機能キー)の配列は各社さまざまだが、本製品を含む同社製品ではほぼ統一されており、従来機からの乗り換えも容易だ。
ディスプレイは、320×240ドットの4.5インチ液晶。表示領域のサイズは実寸で約95×63ミリ。文字の大きさは、縮小(12ドット)、標準(16ドット)、拡大(24ドット)の3段階に調整できる。拡大の24ドットが利用できるのは日本語辞書に限られるが、英文字ならば標準サイズでも十分に読みやすい。
“どうしても”といった場合には「ズーム」機能も備えており、広辞苑とマイペディアでは48ドット表示のスーパーズームも利用可能。48ドットに関しては“ものすごく大きい”ので、複雑な漢字の細部もしっかりと判別できる。
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