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長時間駆動重視のユーザーに最適の1台――「Zen Micro」レビュー(3/3 ページ)

» 2004年11月24日 15時22分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
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 マスストレージクラスにも対応しているため外付けHDDとしても利用できるが、事前に本体を「マスストレージモード」に切り替えておく必要がある(「メインメニュー」-「エクストラ」-「ディスク」)。この際には、音楽ファイルを本体のライブラリに転送・登録することはできない。

photo マスストレージクラスのデバイスとして利用する際には、事前にデータ用としてどれだけの用量を確保するのか設定しておく必要がある。容量は128/256/512Mバイト、1/1.5/2Gバイトから選択可能

 しかし、添付される「Zen Micro メディアエクスプローラ」を利用すれば、WindowsのエクスプローラからポータブルHDDのように扱えるほか、音楽ファイルの転送も行える。メディアエクスプローラをインストールすると「マイコンピューター」にアイコンが登録されるので、アイコンをダブルクリックすれば、Creative MediaSourceやWMP10を起動しなくとも音楽ファイルの転送が行える。

 音楽ライブラリを確認しながら本製品の同期を行いたい場合にはCreative MediaSourceやWMP10、データファイルの転送もしたいという時にはメディアエクスプローラ、ポータブルHDDとして利用したいときにはマスストレージモードを使う、というように用途に合わせて転送ソフトやモードを使い分けることになるだろう。

photo 「マイコンピュータ」に「Zen Micro メディアエクスプローラ」のアイコンが現れる
photo Creative MediaSourceやWMP10を起動しなくとも、Windowsのエクスプローラから音楽ファイルの転送も行える

 そのほか、OutLookとの同期機能も備えており、連絡先や予定表などのデータを本製品に同期させることもできる。

完成度の高い小型ポータブルプレーヤー――長時間の利用に安心感

 1インチのHDDを搭載した小型プレーヤーというと、どうしてもiPod Miniが比較対象となってしまうが、本製品の価格は直販サイトで3万2800円とiPod Mini(2万8140円:直販サイト価格)に比べて4000円ほど高価だ。

 しかし、スペックだけを比較しても、本製品のほうがHDD容量で勝り、連続駆動時間も長い。加えて、本製品にはリモコンが標準で付属しているほか、iPod Miniを上回る10色のカラーバリエーションも用意されている。カラーはホワイトやブラック、シルバーといった一般的なもののほか、パープル、ダークブルー、ライトブルー、グリーン、オレンジ、ピンクが用意されており、好みに合わせたチョイスが可能だ。

photo 10色用意されたカラーバリエーション。パープル、ライトブルー、ピンクは同社直販サイトのみの取り扱い
photo 付属するリモコン。再生/停止や早送り、早戻しのほか、FM機能との切り替えも可能

 それに、長時間駆動を重視するユーザーにとって、バッテリーの交換機能は何物にも替え難い安心感を与えてくれるだろう。スペアバッテリーを用意しておけば、外出先での不意なバッテリー切れや、充電ができない長時間の飛行機搭乗などでも安心だ。

 厚みこそはiPod Miniよりあるものの、名刺サイズともいえるコンパクトさを実現しているほか、タッチパットによる操作もなかなか快適。小型のHDDプレーヤーが欲しいユーザー、なによりも長時間駆動を重視したいユーザーにはお勧めといえるだろう。

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