NTTは12月1日、高速な無線LAN通信が可能な技術「MIMO-OFDM伝送技術」の開発に成功したと発表した。同技術のフィールド実験を、神奈川県横須賀市エリアを中心に12月から来年3月まで行い、実用化に向けて研究を進める。
MIMO-OFDM伝送技術は、送受信に複数のアンテナを利用して伝送容量を増やすMIMO技術と、無線LANなどに現在使われているOFDM技術を組み合わせたもの。占有する周波数帯域を増やすことなく通信速度を向上させられる技術で、理論的には、アンテナの数だけ伝送容量を増やすことができる。
MIMO技術は、次世代無線LAN規格「IEEE 802.11n」への採用が有力視されている。
今回の実験は、送受信アンテナを2本ずつ備え、108Mbpsで通信可能なMIMO-OFDM装置を利用。5GHz帯を使って、国内初となるMIMO技術のフィールド実験を実施する。
実験は、オフィスや会議室など屋内に加え、駅や空港、店舗など屋外でも行い、伝送特性を評価。実用化につなげる。
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