USBなどでPCと接続し、PC上でリモコンコードなどの編集・管理が可能な学習リモコンは、昨年のCESでもいくつかのメーカーが展示しており、Logitechでも既にPCと接続して利用できる学習リモコンを数種類販売している。
しかし、今回Logitechブースに展示されていた学習リモコンの新モデルとなる「Harmony 880」は、それらとは異なる特徴を持った製品となっている。
USBでPCと接続して編集・管理できるという点は他の製品と同じだが、Harmony 880では、Logitechが用意しているオリジナルサイトにアクセスし、テレビやビデオ、DVDプレーヤーといったコントロールしたい機器の製品名(型番)を選択するだけで、その製品をコントロールするリモコンコードがダウンロードされ、自動的にリモコン側に登録される。
つまり、これまでの学習リモコンのように、利用したい機器のリモコンと学習リモコンとを向かい合わせ、赤外線コードを学習させる必要がなく、非常に手軽に利用できるというわけだ。
リモコンにはカラー液晶ディスプレイが搭載され、登録した機器が一覧で表示される。そして、その中からコントロールしたい機器を選択して機能を切り替えつつ利用することになる。
また、複数の機器のコマンドを連続して登録しておき、目的の操作を1ボタンで呼び出すといったマクロ機能ももちろん用意されている。テレビの電源を入れ、ビデオ入力に切り替え、ビデオデッキの電源を入れ、ビデオの再生を開始する、といったような一連の動作を連続で登録することで、わざわざリモコンの機能を切り替えなくても一発でビデオ再生までたどりつけるわけだ。
ちなみに、リモコンの液晶には、好きな画像を転送して表示させることも可能。家族の写真などを転送しておけば、操作していない場合などにその写真が表示されることになる。
このHarmony 880だが、残念ながら日本での発売は未定となっている。日本で発売されている家電製品のリモコンコードのデータベースが構築されていないというのが主な理由のようだが、ユーザーがリモコンコードを登録してデータベースをアップデートできるような仕組みを用意すれば、その部分の問題も解決できるはず。多機能な学習リモコンにしては、日本人の手になじむサイズで、使い勝手も悪くない。そういった意味ではぜひとも日本でも発売してもらいたい製品だ。
「MediaPlay Cordless Mouse」は、Windows Media Playerなどのメディアプレーヤーをコントロールする専用のボタンが用意されたコードレスマウスだ。チルトホイール部分やグリップ部などにメディアプレーヤーの起動、メディアファイルの再生や早送り、音量調節などを行うボタンが用意されており、リモコン感覚でメディアプレーヤーを操作できるようになる。実際にマウス自体を手に持ち、リモコンのように使うことももちろん可能となっている。
メディアコントロールボタン部分は操作時に内蔵の青色LEDで一定時間光るようになっており、薄暗いところでの操作も考慮されている。例えば、ホームシアターでPCを利用した再生環境を構築している場合などに、このMediaPlay Cordless Mouseはおおいに活躍してくれるはずだ。
MediaPlay Cordless Mouseは、アメリカでは発売済み(49.95ドル)だが、こちらも日本での発売は未定となっている。日本でもプロジェクターを利用したホームシアターでは、PCを接続してDVDビデオなどの再生を行っている場合も多いので、ぜひとも日本でも正式に発売してもらいたいところだ。
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