米IBM、ソニー・コンピュータエンタテインメント、東芝が2月8日に明らかにした「Cell」プロセッサの詳細は以下の通り。
・概要
- 高性能な浮動小数点演算機能を持つ8個のSynergistic Processing Units(SPU)と64ビットPOWERベースコア。初期テストで4GHz超
- マルチOSの同時実行
- 独自回路技術、設計再利用のためのモジュール性とカスタムクロック構造、独自のパワー・熱制御コンセプトのデザインへの採用
・マルチコアアーキテクチャ
- 各128本の128ビットレジスタファイルと256Kバイトのローカルストアを持つ独立した8個のSPU
- 2スレッドSMT機能を持つVMX拡張付き64ビットPower Architecture。システムメモリに対し10ウェイのコヒーレントスレッドマシンとして認識
- 2.5Mバイトオンチップメモリ(512KバイトL2キャッシュ+8×256Kバイト)
- 試作チップ面積は221平方ミリ
- 90ナノメートルSOI(Silicon-On-Insulator)
- モジュラー構造を採用し、SPU数の増減で浮動小数点演算能力を調整可能
・ブロードバンドアーキテクチャ
- 64ビットPower Arichitectureとの互換性
- SPUはSIMD構造とローカルストアを持つRISCアーキテクチャ
- プロセッサ当たり128以上のメモリへの同時データトランザクション
- 96バイト/サイクルのハイスピード内部インターコネクトバス
・リアルタイムアーキテクチャ
- リソース割付機能(帯域幅制御のため)
- キャッシュロック機能(置換制御テーブルによる)
- 同時実行される複数OSにまたがるリアルタイム応答性を持つ仮想化機能サポート
・その他
- 柔軟なセキュリティプログラムを実現するSPUダイナミックコンフィギュレーション
- 従来型アプリケーションとリアルタイムアプリケーションをサポートする仮想化技術
- 自律的パワー制御機能
- リアルタイムヒューマンインタラクションを実現するリソースマネジメント
- 帯域幅を持続する高性能なメモリーフローコントローラ(DMA)
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