ダビング速度などは、従来モデルと比較して大きく変わっていないようだ。概ね8〜10Mbps程度という感じで、SPモードなら、録画時間の半分程度の時間でダビングが終わる。これが高速かどうかは判断が難しいところだが、録画番組の再生などとも並行できるし、RDシリーズでは予約録画が最優先されるため、ダビングによって見たい番組が録画できなかった、なんてことはない。
また「RD-H1」に関して、避けて通ることができないのが「VirtualRD」の存在だろう。Windows上で動作するフリーソフトで、「ネット de ダビング」対応のRDシリーズからパソコンへ録画番組をダビングできる。今回は「VirtualRD 1.0.1」を利用してみたが、「RD-H1」でも問題なくPCへのダビングが実行できた。この場合の転送速度も概ね9〜10Mbpsといった所だったので、基本的なダビング性能は変わっていないようだ。
「ネット de ダビング」と「VirtualRD」を組み合わせてパソコンにダビングした場合、音声がAC-3フォーマットのMPEG2ファイルとなり、パソコンで扱うMPEG2ファイルとして少々例外的となる。一般的にはMPEG1-Layer2が使用されているためだ。
もっとも、通常はDVDビデオ再生ソフトで再生が可能であり、AC-3に対応するDVDビデオオーサリングソフトがあればDVDビデオの素材としてそのまま利用できる。DVDビデオではAC-3が標準、MPEG1-Layer2が例外で(実際NTSC仕様ではオプション扱い)、音声がMPEG1-Layer2のDVDビデオは「Playstation 2」で再生できないことが有名だ。
音声がAC-3である点は、DVDビデオ作成に関していえば、むしろ都合が良いわけで、レコーダブルDVDドライブを装備したパソコンを持ち、「VirtualRD」を利用できるスキルさえあれば、「ネット de ダビング」対応のRDシリーズと組み合わせなくても困らない。むしろ、こうした使い方を狙っている人も多いのではないだろうか?
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