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Internet2使った違法ファイル交換でRIAAが提訴

» 2005年04月13日 08時10分 公開
[ITmedia]

 米レコード協会(RIAA)は4月12日、Internet2の高速ネットワークを使った音楽盗難が横行しているとして、米18大学の学生405人を著作権侵害で提訴すると発表した。RIAAはこれまでに、KazaaなどのP2Pサービスを使っていた個人を多数提訴しているが、Internet2を利用したファイル交換ユーザーの提訴は初めて。

 Internet2は米国の大学が学術研究の目的で構築しているネットワーク。しかしRIAAによれば、このネットワーク上で「i2hub」というファイル交換アプリケーションを使って著作権のある音楽などが大量に交換されているという。

 RIAAは13日に405人の提訴に踏み切る予定で、被告にはカーネギーメロン大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学といった名門大学の学生も含まれる。今回の提訴対象となった学生は、楽曲93万曲を含め、総計150万本のファイルを違法に交換していたとされる。

 Internet2でi2hubを使うと高速ダウンロードが可能で、映画なら1本5分足らず、音楽なら20秒弱しかかからない。Internet2の閉じたネットワーク環境なら違法ファイル交換を行っても見つからないと学生は考えているが、それは誤りだとRIAAは断言している。

 今回提訴の対象となった18大学以外でも、RIAAでは41州の140校でi2hubを使った著作権侵害の証拠をつかんでいると言明。今回の提訴の対象にはなっていないが、これら大学の学長に宛てた書簡を送付、違法ファイル交換食い止めの措置を講じるよう要求している。

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